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世界で最も過酷な砂漠250㎞マラソン㉚砂漠でコーラ

あらすじ

世界で最も過酷な砂漠マラソンに挑戦中のラッキータウン!!

スーパーベリーハードなオーバーナイトランをクリアしたケンシロウは

つかの間の休息に安堵していたのだが・・・

前回の記事はこちら

本編

地獄と天国のオーバーナイトランをクリアし、眠りについた俺はテントの中の蒸し暑さで起きる事になった。

時刻は13時

左手には海、右手には砂漠

と旅行やバーベキューには非常に良いシチュエーションだが

今の俺にとっては

暑い…痛い…(足が)

の感情しかなかった。

テントの中で眠っていた時

寝返りをうとおうとしても出来なかった。

足が痛過ぎて、息も出来ず、身体を起こす事など到底無理な状態だったからだ。

こんな状態なのに…

俺はオーバーナイトランをクリアしたのか…

そして、いつもの様に思考を巡らせる。

途中でタイムアウトになったメンバーはどうしているのだろうか…

このレースはとてもシンプルで

ゴールした人はゴールした。

ゴール出来なかった人はゴール出来なかった。

それ以上でも以下でもないと思った。

もし、何らかのミスや不慮で完走出来なかったのだと思ったら

また挑戦してみればいい。

それをしないのであれば、どうであっても完走出来なかったでしかないのだ。

これは、人生全ての結果に言える事だ。

そして当たり前なのだが、ご飯を食べないと力が出ない!!

と言うことも実感できた。

砂漠を歩いている時は体力は減る一方なのに、何か食べるとまた力強く歩くことが出来た。

食べ物が人間にとってどれだけ重要な物なのか噛みしめていた時

丁度チームメイトのあやちゃんから

)なんか、コーラが配られるらしいよ!!

と、とてつもなく信じられない一言をかけてもらえた。

なんと、大会のスポンサーであるコカコーラが無料でコーラを配ってくれると言うのだ。

俺は痛い足を引きずりながらコーラをもらいに行った。

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チームA☆H☆O☆全員集合!!

とおもいきや

まさとさんと魚さんがいなかった。

理由を聞くと

まさとさんはオーバーナイトラン後も、暇だな〜と思い海で遊んでいるそうで

魚さんは地元の漁師の手伝いに行ったそうだ。

いや、なにやってんだよ!!

俺が地獄や天国や、もう色々な事があったオーバーナイトランの後に

なにやってんだよ!!

やっぱりこの人達は違うんだ・・・

と思い2人の存在は考えないようにした。

そしてコーラを飲んだのだが

まずかった笑

南米特有の変な甘さがあった。

しかし、チームメイト達は

おいしい!!

うめぇ!!

と絶賛していた。

そして俺も

さいこおおおおおおおお!!

と叫んだ。

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これは俺の中で大きな変化だった。

前の俺なら、砂漠を走る前の俺なら

おいしくないとはっきり言っていたし

少なくともおいしいとは言わなかったと思う。

いかに、マイナスの言葉が意味がないかプラスの言葉が大切なのか

この砂漠が教えてくれたのだ。

それが、歩いてる最中、坂を上り下りしている最中、感謝や気づきや思考や感情すらもなくって

たどり着いた

無心

の中で見いだした境地だ。

みんな本当にありだとう。

俺、幸せを感じられています。


つづきはこちら


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