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世界で最も過酷な砂漠250㎞マラソン㉜パープル

あらすじ

世界で最も過酷な砂漠250㎞マラソンに挑戦中のラッキータウン。

天国と地獄のオーバーナイトランをクリアしたケンシロウは

6日目42.2㎞を歩く事が出来るのだろうか?

前回の記事はこちら

本編

砂漠マラソン6日目

相変わらず足が痛かったがなんでだろう・・・

朝からパープルのことばかり頭に浮かんできた。

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他のタイムアウトになったチームのメンバーと立ち直って

笑っている写真は撮れているのだろうか??

あいつが開き直ってくれていればいる程

笑い話になるのにな~

そんな事を思って歩いている間中ずっと

追い風が吹いていた。

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今までずううううううとパープルに頼りながらこの4年間暮らしてきた

本当にありがとう。

だけど、この砂漠にはお前がいない。

いないからこそ、俺は頑張れてるよ。

誰になんと言われようが、俺はこの追い風が

パープルが押してくれている様に感じていた。

だけども、下り坂でも追い風は止まず

イって!!痛てぇって!!もう風はいいって!!

と途中で追い風が嫌になった。笑

すると魚さんが近づいてきて手をかしてくれた。

そして

魚)ケンシロウちゃ~ん、いい顔してるね~膝を直す方法を教えてあげるよ~

と後から考えれば何でもっと早く教えてくれなかったんだよ!!

というミラクルな知識を教えてくれた。笑

なんでも、ストレッチをするのがこつだそうで

歩きながら足が上げる時に、上がっている方の足首を

伸ばす

という事だ。

早速試したが、

全く効かなかった笑

それでも魚さんの優しさ「気持ち」はとても力になった。

だけど本当に本当に足は痛く

右膝が痛いと思っていたら

左膝も痛くなり

最終的には右足首が痛くなり

この足首の痛みがとてつもなく酷かった。

だけれど、上り坂があると

リーダーのマンモスこういちさんは

)ケンシロウ!!走れえええええええ!!!

と言う。

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痛い・・・本当に足は痛い。

でも痛いと思ってだらだら歩くよりも

痛いのに走って登る方が

笑顔になるんだ。

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みんなが、心配するのではなく

笑顔になってくれるんだ。

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俺はこの時の上り坂を走りきった後

頑張った!!人生で一番頑張った!!

と思い、

人生で初めてこの瞬間を写真に残したいと思い

撮ってもらった。

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この時、まさとさんにあるお願いをした。

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俺)俺は絶対に、絶対に、絶対に、ゴールします。だから、もし、本当にもし、

今日、歩けなくなったら、僕の荷物を持ってもらえますか??

と聞くと

ま)え~今日は無理だよ。昨日海で遊んでたら日焼けして背中痛いもん。

人の荷物なんて無理!無理!!笑

・・・

俺は、この男を、

本当に

許さない!!

俺)いや、お前なにやってんだよ!!世界で最も過酷な砂漠のマラソンやぞ!!

海で遊ぶんだったら、帰りなさい!!今すぐ帰りなさい!!

ま)え?笑、ちょいちょいちょい・・・でも、最高でしょ?

俺)あんな、まっじで、まっじで、まっじで、最高だよ!!

誘ってくれてありがとうございます!!

間違いなく、俺の人生で最高の想いでの一つになった。

そして、こんな体験ができたのは

全ての今までがあったからだし、こんな過酷な砂漠マラソンを

更に過酷にしてくれた痛みにすら感謝できた。

しかしこの後、

未曽有の大事件が起こる事を俺は・・・

全く知る由もなかった。

※ちなみにこの日に俺とパープルが撮った写真で

とんでもないシンクロが生まれている写真があったのでご覧ください。

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2日目にタイムアウトしたパープルはマチュピチュ旅行を楽しんでいたそうです・・・笑


つづきはこちら


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