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世界で最も過酷な砂漠250㎞マラソン㉒人生の教訓2

あらすじ

ペルーのイカ砂漠という場所でイカとサバ食う!!というギャグの為だけに

世界一過酷な砂漠250kmマラソンに挑戦中のラッキータウン!!

だが、パープルは2日目の第1チェックポイントでタイムアウトで失格になる・・・

本日のクリアまでは残り11.1km制限時間3:15。

最後の力を振り絞るも、砂嵐が吹き荒れた!!


前回の記事はこちら

本編

第3チェックポイントから本日のゴールまで

俺の足は自然に走っていた。

思考はただ一つ、早くゴールしたい。

走っていると、また途方もない登り坂が現れた。

だが、走った。

そして下り坂。

それでも走った。

更に平坦な道でも走った。

走って走って、走りまくっていると

砂嵐が吹き荒れた。

だけど、イカの笠が砂から身を守ってくれた!!

だけど、砂嵐があまりに強くなると笠の紐で首が閉まった。

死ぬ!死ぬうううううううう!!

と思いながらそれでも走った笑

そしてまた、途方もない坂が・・・

でももう、

負けないよ!!こんなに愛されている俺が負けるわけがない!!

と思って駆け上がった。

すると坂をあっという間に登る事が出来た。

そして、その先には小さい点が見えた。

ゴールだ!!

なるほどね・・・

これが人生だわ。

どんなに辛くて面倒な事も、一生懸命やればすぐ終わる。

平坦な道も、走る。

下り坂の時も、走る。

登り坂でも、走る。

ずーと一生懸命やれば必ず夢は叶う。

よっしゃ!!と思ってゴールに近づいて行くと・・・

なんとゴールではなく車だった・・・

くぅうううううううう!!!

勝手に騙されやがった俺の馬鹿め!!

くそがあああああああ!!!!

と思いさっきりよりも速く走った。

そして、制限時間まで1時間も残して

俺はゴールした。

今日が始まるまでは体力は残り3%で、昨日の37.2kmより長い42.2kmが走れるか不安もあったけど

ゴールしてみると、昨日よりも速いペースで出来た。

間違いなくみんなが気づかせてくれたおかげです。

ありがとうございます。

ゴールした後、自分の寝る為のテントをまたフランス人選手が建ててくれた。

俺がありがとうとお礼を言うと

フランス人選手は10ドルね!とウィンクをしてくれた。

かっこいいいいい!!!

何て素敵な人なんだ!!とゆか、ここで冗談を言いながらのウィンク!!

俺の心はフランス人の虜になった。

そしてテントに入り着替えるとある異変に気付く・・・

ケツズレがいてええええ・・・

15kgのリュックを持ったまま走る行為はどうやらとてつもなく

ケツを擦らせていたのだ。

もう、明日はダメかもしれない・・・と弱気になった。

そして明日のコースをチェックすると32.7km

距離としては一番短いのだが距離が短いとその分道が困難なものになるらしい。

いや、十分地獄だったわ!!

と思いながら俺はいつの間にか寝ていた。

寝ている途中、漏らしかけた・・・

それも大の方を!!

疲れすぎていて思考力、判断力、肛門力?

全てがゆるみきっていたのだ。

しばらくするとチームA☆H☆Oのメンバーの1人が皆で夕食を食べようと言いに来た。

俺はケツズレが痛くて動けないです。

と言ったら笑いながら去って行った。

一体あれは誰だったんだろう?

疲れすぎていて誰だかわからなかった。

俺はテントの中で目をつむっていると

チームの皆が来てくれた。

どうやら俺のテントの傍で皆はご飯を食べているようだ。

なんて、優しいんだ。

そしてリーダーのマンモスこういちさんが改めてあの時(パープルがタイムアウトになった時)の状況を説明してくれた。

本当にパープルが泣く事が出来て、彼の人生としてよかったんだろうな~と思いつつも

タイムアウトって自ら諦めたわけじゃなくて失格になったんだから

周りへの体裁も保てていいな~とも思った笑

この次の日のレース三日目

距離は32.7km

制限時間10時間。

そしてとうとう、俺は熱射病にかかった・・・


つづきはこちら


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