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世界で最も過酷な砂漠250㎞マラソン㉔視野が95%欠けてる男

あらすじ

世界一過酷な砂漠250kmマラソンに挑戦中のラッキータウン!!

砂漠のお父さんであるつよぽんから涙パワーをもらったケンシロウだが、膝の痛みはさらにまして行くばかり。

果たしてケンシロウは今日をクリアすることが出来るのか!?

前回の記事はこちら

本編

三日目の第1チェックポイントを出発する時、ロキソニン(痛み止め)を飲んだのだが

ロキソニンが効きはじめるのは30分後・・・

まっじで右足の皿が痛い…

残り20kmはあるのに。

大丈夫だろうか??

俺は何とか、泣こうとした。

なぜなら俺は泣くとペースが上がるから笑

しかし、全く涙が出てこない。

歩いている途中で色んな気づきや感謝で涙が出るのだが

この時から一切なにもなかった笑

でも、そのくらいこの二日間は濃ゆかったという事でもある。

世界で最も過酷な砂漠でたどり着く境地。

たが、境地にたどり着いても痛いものは痛い…

とゆか、膝が痛くて涙が出そうだ…笑

だから俺は第2チェックポイントに着くまで頭の中でずーと

絶対ゴールする。

絶対ゴールする。

絶対ゴールする。

と、1万回以上唱えた。

言葉は一番直ぐに出来る実行なのだ。

そのかいあってか何とか第2チェックポイントに制限時間内に着いた。

しかし、膝が痛過ぎる…

第2チェックポイントでは幸四郎さんがサポーターを貸してくれた。

実はこの幸四郎さんという人物

95%視野が欠けている。

それにもかかわらず

この砂漠250kmマラソンは三回目で去年は完走している。

そして、幸四郎さんは俺にサポーターを貸した後に続けて

幸)みんな、限界や〜!!俺の荷物を持ってくれ〜!!

と言うと

皆んなにコーラ味のラムネを配った。

すると皆んなの顔がほころんだ。

この過酷な状況で笑うってとても大事で

端的に言うと希望がわくんだよね。

まっじで、

ナイスガイすぎいいいいい!!!!

もうね、凄すぎて俺はあんまり反応出来なかった笑

だってわけわからんやろ??

この砂漠250kmマラソンでは自分で食料や寝袋を背負って歩くので

1gでも荷物を減らそうとする。

そうやって減らしたとしてもリュックの重さは15kg程になる。

人の為に、人に喜んでもらう為に

こんな場所で思いを行動に移せますか??

俺は幸四郎さんの95%の欠けている視野はハンデキャップじゃない、

ギフトなんだ。

と心の底から信じられた。

勇気が湧いたし、チカラが出た。

本日のゴールまで残り7km

俺は痛みなんかに負けない!!

と思い歩き出した。

歩き出すと相変わらずのアップダウン

加えて日差しが強いなんてレベルじゃなかった。

次第に頭が痛くなり、ぼーっとしてきた。

耳鳴りもし始め、視野はかすんできた。

そう、まさに熱射病だ。

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(熱射病の時の視界)

歩くペースは格段に遅くなり、次第に辺りには誰もいなくなり、

自分を囲む360度の中には砂と太陽と空しか見えなかった。

ヤバイ……

死ぬ……

先程の意気込みは何処へやら?

すると、

チリン

チリン

チリン

と何処からともなく鈴の音が聞こえた。

とうとう俺の頭はおかしくなり幻聴が聞こえてきたのだろうか??


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