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世界で最も過酷な砂漠250㎞マラソン㉗砂と風のおりなす独特の地獄

あらすじ

世界で最も過酷なマラソンに挑戦中のラッキータウン!!

四日目は制限時間32時間で68.4kmをクリアしなければならない。

そして、ケンシロウの膝はボロボロだった。

前回の記事はこちら

本編

魚さんと一緒に歩きながら第一チェックポイントを目指しなんとか到着。

この感じなら行ける!!

と思った。

やはり距離が長いと道の険しさ的には緩やかになるようだ!!

続く第二チャックポイントもそんな感じで

これで22.2km地点まで進む事が出来た。

膝の痛みはロキソニンが効いているのでなんとかごまかせる範囲。

このままであれば、

俺は完走できる!!

そう思い、第三チェックポイントを目指した。

だが、、

こっから、こっからが地獄の始まりだった!!

(何度も味わったけどね笑)

それはある種の芸術で、砂と風のおりなす独特の世界なのだけれど

今の俺にとっては地獄でしかなった。

なぜなら砂が階段の1段くらいの高さの段になっており

しかも永遠に続く道となっていたからだ。

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一歩踏めば一段階段を降り、一歩踏めば、一段階段を登る。

俺の膝は何度も何度もダメージを受けた。

更には砂あらし。

いきなりベリーハードになった。

そんな道が10kmも続いた。

きつくて、きつくて、涙が出た。

痛い、とにかく膝が痛い。

俺は制限時間に間に合うのだろうか?

そう思いながらとても遅いペースで歩いていると

また鈴の音が近づいてきた。

まさとさんだ。

まさとさんは、もの凄い笑顔でかなり余裕でスタスタ歩いていた。

え?え?え?

なんでこんなに険しい道をそんな余裕で歩けるんだ!?

もう、この人は本当にヒーローか何かで

人とは違う力があるようにしか見えなかった。

俺は、制限時間に間に合うか不安になったのであとどのくらいで

第三チェックポイントまで着くか聞いた。

すると

ま)え?あと5分くらいじゃね?

と言った。

俺は、一瞬目をつむり

そんなわけないやん・・・

そんなわけないけど

その言葉は凄くありがたかった。

極限状態において、事実よりも

明るい言葉や、気持ちがプラスになる言葉の方が

どれだけ自分の心を元気にさせてくれるか

身に染みてわかった。

そして、

俺は今までいつもリアリストで悲観的な事を言ってきた自分に気づいた。

俺はまさとさんから、本当に大切な事を学ばせてもらった。

俺は少し笑って

俺)まさとさん、俺がダメそうになったら助けに来て下さいね?

と言うと

ま)え!?ケンシロウが逆に来てよ!!

と笑って答えてくれた。

俺)いや、も、本当違うやろ!!だいたいこんな過酷な砂漠よく誘いましたね!!

ま)いいでしょ?笑

俺)俺なら絶対、誘わん!!こんなきつくて、辛くて、痛い思い人にさせたくないもん!!

ま)さいこぅっしょ?

俺)バカあああああ!!本当に最高ですよ!!ありがとうございます!!

そうこうしている内に第三チェックポイントに着いた。

これで32.2km歩き、時刻は17時になっていた。

それから第四チェックポイントを目指すのだが

ここからは、魚さん、まさとさん、俺の3人体制で目指す事になった。

ありがたい。

この超人二人がいれば、絶対にクリアできる。

それからこの三人で色んな事を話した。

歩いている時に誰が思い浮かんだかとか

好きな子はいるのかとか?

本当にくだらない事から人生の事まで・・・

俺はこういう時間がたまらなく好きだ。

だって、今俺達は

友達になれているのだから。

人生、それにつきるっしょ?笑

第四チャックポイントに到着して時刻は20時

ここから仮眠をして5日目に突入!!

5日目は約10kmの下り坂10kmの上り坂10kmの下り坂が待っている。

なにも考えずに眠った。


つづきはこちら


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