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プライベートの一人旅を経費にする方法

プライベート旅行の代金を経費に計上してますか?

旅行代を経費にできたら節税しながら旅を楽しめてうれしいですね。ちゃんと条件をクリアすれば、個人で行った旅行代を経費に計上しても問題ありません。
交通費と宿泊代は高額になりますので、プライベート旅行の予定がある場合は頭の片隅にこの記事で紹介する知識を活かしてもらえれば幸いです。

ーー経費計上の2つのポイント
早速具体的な方法ですが、以下の2点のルールをしっかり守って対応しておけば、プライベートを兼ねていても経費として認められます。
・旅先で仕事に関係のある調査を実施する
・調査内容をメモまたは写真を撮っておく

1点目は当然のことですね。完全プライベートの旅行を経費にするのはダメですが経費の基本ルールどおり、業務に関連しているものであれば経費として認められます。
業務に関連する」というのは具体的に、ビジネスに繋げられるものであれば、現時点で実施していない、将来のプランとして準備している事業の調査でも大丈夫です。
もちろん情報収集のために人に会いに行くことや、アイディアの着想を得るために観光地・飲食店・工場などを訪れることなども理に適っているのでまったく問題ありません。

2点目はきっちりメモを残しておいて、視察の目的などを分かるようにしておきましょう。メモにはあくまでも滞在の主目的がビジネスであることを主張するように記録しておくこともポイントです。経費計上のOK/NGは証拠があることが重要なポイントになってきますので写真があればなお良しです。きちんと証拠が残っていてその証拠に基づき主張できれば、税務調査で否定することが難しくなります。

一般的に2点目が抜けていることが多く、経営者の皆さんは面倒だと思われることが多いようですが、大きな経費ですのでコスパを考えればしっかり記録を残すことを頑張ってください。最近だと会社・ビジネス上のSNSやっている方も多いと思いますので、SNSに写真を投稿・ポストすることでもいいと思います。

ーー家族分も経費計上?条件に注意
ここで説明したのはあくまで会社の役員・従業員に係る経費ですので、一緒に行った家族や友人分の旅費までは落ちないのでご注意ください。
※ただし、家族が役員・従業員などの場合は経費にすることも可能です。
家族と一緒に行った旅費やレジャー代を経費にしたい場合は「福利厚生制度」を整備する方法もあります。今後そちらのやり方も解説したいと思います。

ーー組み合わせれば旅行でプラスの手当も⁉
旅行の場合は、さらにもう一段メリットを加えることも可能です!個人の手取りが増えるので是非こちらも合わせ技で使ってもらいたいですね。

調査旅行に行った際に「出張手当」を支給すれば、旅行代を経費に落とせるだけでなく、個人への手当として手取りを増やすことまでできます。1日当たり1~2万円を支給することも可能です。この手当は所得税が掛からないので個人側としてはかなりメリットが大きいです。
手当として支給するには社内での規程の整備・ルール化が必要になるなどのいくつか要件はありますが、詳細な方法は以前に解説しているのでそちらの記事をご参照ください。
https://note.com/ken2taxcpa/n/n58bbc099454b
※なお、出張手当の支給は、個人事業主・フリーランスだと難しいです。法人の場合にできる手段として活用してください。

ーー税務署目線と銀行対応
税務署対策は注意が必要です。公私混同がひどいと判断されると、印象が悪くなり税務署から厳しい調査がおこなわれるのでやりすぎに注意してほどほどにしておきましょう。
また、銀行から融資を受けている場合もプライベートの支出はあまりよく思われないので、質問を受けた場合は内容・目的をビジネスに繋げてしっかり説明できるように準備しておきましょう。

しつこいですが、経費に計上するには証拠が大事なので、きっちりメモ・写真などを残しておいてください。やるべきことはこれだけですので頑張りましょう!

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