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不登校の子ども には、こんな 担任の先生が いいなぁって話

1月は行く。
2月は逃げる。
3月は去る。

気がつけば、2月が逃げる尻尾が見えてきました。
もう間も無く年度末です。我々教員的には最も忙しい時期。
通知表を仕上げ、年度末の反省と総まとめをし、次年度への引き継ぎをします。めっちゃんこ忙しいけれど、同時にワクワクもするこの時期。案外好きなんですよね。

逃げる2月に頑張っておけば、3月はあっという間に去る。

そして、卒業生たちも去っていく。
フィリピンは休校1年目になります。
卒業生たちとは会えないままにお別れです。

なんだか寂しくて、いろいろ考えちゃって。
やれることは全部やっておこう!と張り切っていたら、note書いていませんでした。反省反省。

さて、また楽しんで文章書き始めますよ〜!!

今日は不登校にとっての年度末のお話。

不登校親にとって、ちょっとだけ気の重い年度末。


それは・・・「担任の先生がどんな先生になるのか」への不安です。


学校に行っていないんだから、関係ない話ではあるのですが、
まぁちょっと聞いてくださいな。

子どもが学校に行けない。

親はそれだけで悩んでしまうものです。
だってさぁ、世の中の常識が「学校に通う」側だからねぇ。
正義がそこにあるのなら、私は悪なのかい?ってなっちゃうもんね。
下手をしたら「親の育て方が云々」なんて言われちゃうもんだから、余計につらい。

本当はね、ただ学校に行っていないだけだし、人生も終わってない。
親のせいでもないし、子どもの選択なんだよね。前向きに応援すればいいの。だけど、考え過ぎちゃうんですよね。

だからこそ、担任の先生には「理解者」であって欲しいのです。

わかります。わかります。
私も不登校の担任を何度もやっていますから。
教育委員会からたくさんの報告を求められていることも、不登校を「解消」するために努力するよう求められていることもわかります。

でも、本当は「学校に通わせることだけを目指す必要はない」って方針がちゃんと国から出ているんです。(教育機会確保法

学びは学校以外にもあるよって国が言ってくれているんですね。

学校の先生が、「この子を意地でも学校に通わせるぞ」タイプの人だと
保護者はすぐに「悪」になってしまいます。ただでさえ親は自信がないんです。「私の教育が悪かったのかしら・・・」ってどっかで思っています。

優しい顔して「どうやったら学校に通えるのか一緒に考えましょう!」とかやるでしょ?

でも結局通えないよね。

すると親は、「やっぱり私が悪いのね」になっちゃうんです。

「正義」を明るく振りかざすと、そこに合わない子どもはみんな「悪」になってしまいます。「正義」が明るければ明るいほどです。本当は悪くない子どもまで「悪」になってしまうのです。

何にもいいことないです。だから先生はどっしり構えて、本人の話を聞ける場所にいてください。

「学校に行きたくないんだね。了解^^。先生としゃべることも嫌かな?楽しいおしゃべりならOK?じゃあ時々いろいろ喋ろうか。」

そんな感じで接してくれたらめっちゃありがたい。

子どもも親以外の相談先ができるし、親は先生と子どもが喋っている間子どもから開放されます。親一人で責任を背負わなくても良くなります。

で、時折子どもの話を聞いてあげてください。
先生方が忙しいのは同じ教員として重々承知です。
でもね、不登校の子を学校に通わせる努力をするよりも、うーんと楽なはずです。教育委員会には「引き続き、個別に粘り強く関わっていきます。」くらいの報告で大丈夫です。(経験済み)

親からしたら、ありがたい順番に

1 理解者として子どもと繋がっていてくれる先生

2 子どもには何もしないで、親の話を聞いてくれる先生

3 めっちゃ熱血で子どもを学校に通わせるために頑張りすぎる優しい先生

4 上からビシバシ指導する個性を認めない王様先生

こんな感じです。4は論外として、先生方にありがちな3番も、親を苦しめます。(最初は「ありがたい!」ってなっても、結局苦しめます。)

1週間に1回とかでもいいの。

不登校の子どもと、楽しい話をしてみてください。

子どもの好きなこと、やりたいこと、夢、そんな話を聞いてください。
で、子どもがやりたいことを伝えてくれたら、それを応援してあげてください。

そんな担任の先生だったらめっちゃ嬉しいなぁ。

今、娘はそんな先生に当たっています。担任の先生と話すことを、全く嫌がりませんし、休校中でもZoomで仲良くおしゃべりしています。若い先生ですが、本当にありがたい。感謝感激雨あられです。

だからこそ年度替わりはほんのり緊張します。

理解ある先生に当たりますように。

せめて、子どもを、親を、「悪」に追い込まない先生でありますように。


「正義」を振りかざさない先生でありますように。


自分がそうならないように自戒をこめて。

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