平等と公平

以前から感じていること。それは「平等と公平」を履き違えている人が意外と多いということ。

私の認識は
「平等」・・・偏りや差別が無く、みな等しいこと
「公平」・・・すべてのものを同じように扱うこと。判断や処理などが、
　　　　　　　かたよっていないこと。

一見同じようなことを言っているが、その実は全く違う。

なんでこんなことを書こうと思ったかというと、とある地方公共団体が打ち上げた「マイナンバーカードを発行すれば給食費を無料にする」という施策に対して「不平等だ！」というコメントがあるとニュースで聞いたことが原因だった。これを聞いた時、私の頭の中は「？？？？？」となり、一旦思考が止まった。なぜこれが「不平等」なのかがどう全く理解できなかった。

発言した人の言い分は、「マイナンバーカードを持っている人だけが給食費が無料になるのは教育の機会均等に反する」というものだった。ますますわからなくなった。別にマイナンバーカードを持っていない家庭に給食を提供しないと言っているわけではなく、どこに機会均等に反することがあるのか。

当該施策を発表した長は「これはマイナポイントと同じインセンティブだ」ということを言っている。では、マイナポイントで給食費を払うことができるようになったら、結果的に無料で給食を食べることができることになるが、上の発言をした方はどう思うのだろうか。

世の中は不平等にできている。

以前、どこかの偉い人が言っていた言葉だが、真実だろう。反面、世の中は「不公平」であってはならない。

この辺りを勘違いしてしまうと、何かにつけて「不平等だ！！」と声を上げる人が増え続けてしまうのだろうと不安が増してきた。