見出し画像

まずは『普通の投資』を始めた方が良いと思う

自分が投資を始めるようになってから、周囲の人と投資について話すことや聞かれることが多くなった。単純に自分の会話のカバー範囲が増えたからだと思う。

ただその会話のあちらこちらに、「投資は怖い」「自分とは無関係」という前提があるように感じる。

色々な人と会話をする限り多くの人がそう思っているようで、でもたしかに思い起こせば自分も始めるまでは同じだった。


少し振り返ると、自分の場合はお金に興味があったので『投資』には非常に興味があった。だか当時は収入が低く新卒勤めたベンチャー企業は上場に向けて進んでいたということもあり、自分もストックオプションなどを手に入れてから金持ちになろうと考えていたので、持てる力を全て会社に投入していた。(結局勤めた会社は証券会社の監査の段階で上場を一旦諦めた。その後、私も入社目的が果たせなかったこと、ライフステージ的に変化があったことが理由で転職している。)

始めるのが遅くなった理由としては、上の通りだが、正直なところ「投資はお金を持つ人がやるもの。まだ資産もなく収入も低い自分には関係ない」とも思っていた。

※ただ私は興味が勝って投資信託を買った記憶がある。ほとんど増えなかったが確か『楽天資産形成ファンド』という投資信託だった気がする。(今はもう持っていない)


さて、話を戻す。

『投資が不安』というのはしょうがないと思う。なぜなら周囲から聞こえてくる話は悪い話が多いからだ。

例えば、人生一発逆転を狙って高リスク商品に対して集中投資をして、再起不能状態になる話。
定年後に退職金を大手金融機関から話をもらった商品につぎこみ全てを失ってしまう高齢者の話。(書きながら、ちょっと前にあったみ○ほ銀行の詐欺事件を思い出した)

普段投資に触れなければ、このような『特殊な投資』が投資自体のイメージになるだろう。


こういった話を聞くと、確かに不安になる。

でもこれらは正直『投機』(=ギャンブル)に部類される。


だが、投資はそんな『特殊な投資』だけが全てではない。やってみて感じるがもっと基本的な投資があるしもう少し自由が効いたものだ。


■身を以て学ぶことの大切さ


投資は不思議なもので、やる前は誰もが『自分は上手くいく』と思いがちだ。しかし実際は大体うまくいかない。

私もそうだった(笑)

だからこそ思うが、まとまったお金が手に入った時に「初めての投資」をすることほど怖いものは無い。

おそらく、大部分の人が高い確率で資産を失い うと思う。

なぜなら自分のリスクの取り方をどうすれば良いか知らなかったり、どの商品にどれくらい投資すれば良いのか、またはどの商品が良いのか、自分にマッチする投資手法はどれか、目的はなんだったか、というようなことの理解が進んでいないため、リスクを適切に取りながら目的に合った適切な投資ができないと思うからだ。(また、そもそも値動きに慣れていないため判断誤ることも多い)

投資はお金が潤沢にあれば選択肢が増えるので、特に資産が十分にある状況から始めるときは夢も膨らみあれもこれもやりたくなる。そして自分の想定していたリスクを遥かに超えるリスクを気付かぬうちに抱えることもある。

(私はまだまだ小資金であるが、過去に経験してきた失敗には資産の半分を失うなどは経験した。ただ今に比べて全体が少額だったので被害が少なく済んだ。)


なので、投資をしたいのならば投資の世界にまずは足を踏み入れてみて浸かることをオススメしたいし、昔な自分に何かアドバイスを伝えるのであれば『収入が低い時からでも少額で良いので投資を始め、経験しながら学んでいけ』と伝えると思う。


■『普通の投資』を学ぶこと

もう一つ過去の自分に伝えるのならば『普通の投資というのをしっかり知ってほしい』ということだ。

ここで言う『普通の投資』とは、、

・生活のゆとりや老後の資産形成を目的として
・中長期投資でかつ分散当時を前提に
・若いときから少額でコツコツと
・NISAやiDeCoなどの節税制度を利用しながら行う

投資なことを意図している。


投資自体は言ってしまえば『現金をただ保有することと比べて、経済が成長することに賭ける』とも言えるが、経済が成長していくだろうしその流れに乗って『長期的』に少しずつ利益を重ねていくことということを狙うのであればば、リスクを抑えて運用することができる。

むしろ株式を持たないことの方がリスクにすらなり得る。


■どう始めていくか

ではどう始めるか?であるが、かんたんにまとめてしまうと、

①ネット証券会社を使う。※窓口の利用は避ける
②毎月コツコツと少額を積み立てる。
③投資商品を決める。何もわからなければとりあえずインデックス投資から。
④ある程度毎月の投資予算が決まっているならば、NISAや積立NISAなどの税制優遇制度の利用する。

となる。一つずつ見ていく

↓↓↓

①ネット証券会社を使う。※窓口の利用は避ける

必ずネット証券を使ってほしい。理由は2つ。ネット証券に1つは『良い商品』は十分あるため。2つ目は、『手数料』が窓口で購入するのとは異なり圧倒的に安いためだ。

ちなみにオススメの証券会社としては、『楽天証券』だ。手数料も安く管理画面も使いやすい。メイン証券口座としては、良い選択肢だと思う。

(その他メイン口座としてSBI証券も良いと聞くが、自分は使った方がないので省かせていただいた。)

また投資信託などはではなく、日本株オンリーで少額から始めたいという方は『SBIネオモバイル証券』もオススメだ。これは日本株は普通100株などの購入するのに最低●株単位で買う必要があり(→だいたい100株)、米国株と違って1株から買えないローカルなルールになっているが、SBIネオモバイル証券であれば1株から購入する方ができることが理由になる。

ただ、まずは網羅性が大事だと思うので、基本的には、万能の楽天証券が無難な選択肢になる。


②毎月コツコツと少額を積み立てる。

少額からで良いのででまずは始めてみるのが良いと思う。始めるタイミングが早い分だけ自分のアンテナが立つので学ぶ機会が増えるからだ。

過度な利益の期待はせず、毎月少しずつ積み立てていく。そして気になることは調べてみる。本を読んでみる。それらを繰り返す。

少しずつ積み重なれば、理解が徐々に進んでいかと思う。


③投資商品を決める。何もわからなければとりあえずインデックス投資から。

インデックス投資とは、インデックス(市場の動きを示す指数)と同じ値動きをすることを目標とした投資のことで、それらを目的とした商品もある。それらが『投資信託』や『ETF』になる。

これらは買い方に違いがあり、金額単位で買えるのが「投資信託」、株単位で買うのが「ETF」になる。

なのでざっくりと、毎月定額を投資するならば『投資信託』。毎月株単位で買うならば『ETF』と最初は覚えておけばとりあえずは良いと思う。


なお楽天証券から買える個人的なオススメの商品は、以下の通りだ。


<投資信託オススメ>

・楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)

→米国の株式市場のほぼ全部を網羅している商品。アメリカに投資していると思えばOK。なので、アメリカ経済が伸びれば株価が上がる。

・楽天・全世界株式インデックス・ファンド

→全世界の株式市場の動きをとらえた商品。世界中の株式に投資していると考えればOK。なので世界経済が伸びればこの株価も上がる。

<ETFのオススメ>

・バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)

→米国の株式市場のほぼ全部を網羅している商品。アメリカに投資していると思えばOK。なので、アメリカ経済が伸びれば株価が上がる。楽天VTIの元となった商品。

・バンガード・S&P500 ETF(VOO)

→アメリカの代表的な企業500社の株価を指数化した「S&P500」に連動する商品。米国の中でも選りすぐりの企業というイメージ。

・バンガード・米国増配株式ETF(VIG)

→アメリカの10年以上の連続増配実績を持つ銘柄で構成されているETF。指数連動というわけではないが、10年以上の連続増配企業を対象に投資しているので、アメリカの優秀な重鎮に投資していると思えばOK。

このあたりのどれか1つに投資すれば良いと思う。


④ある程度毎月の投資予算が決まっているならば、NISAや積立NISAなどの税制優遇制度の利用する。

税制面で優遇されるので使えるものは使いたい。NISAやiDeCoの説明の詳細は省くものの、少額の長期投資をするならば、積立NISAなどの活用も検討した方がいい。なおiDeCoは自分年金としての制度なので途中で引き落とせない。そのためそれが困るというならばNISAの方が良い。


■経験は本当に大切。投資を通じて学べること

・自分を知れる

投資をしていくとわかるが、投資に関する知識はもちろん身に付いていくが、それに加えて『自分の事をより理解できるようになる』ということも超重要なメリットだと思う。

例えば、儲けたときに「もっと儲けよう」と欲をだして信用取引をやってみたり、損すると目の前の現実を遠ざけて塩漬け(失敗して売らずに眠らせる)してみたり、ミスを取り戻そうと無理矢理入金して追加購入したり、、頭ではこうしようと思っていても実際には自分の感情に逆らえず頭で思っていた内容と違うことをしたり。。。

振り返ってみるとこういったファクトから、自分がどういった思考や感情のクセがあるのかというのがわかってくるので、どういったスタイルが自分に合っているか、どういったリスクの取り方が自分には合っているのか少しずつ少しずつ理解できるようになってくる。


そうなると、下手なリスクを取りそうなものには手を出さなくなるし、自分にマッチした商品を選ぶようになるので、お金で失敗する確率が大幅に減らせるのではないかと思う。


・世の中を知れる

株を始めると今まで気にならなかったニュースが株価に影響していたりするので、必然的に経済や政治についた学ぶようになる。

米国株に投資しているならば、雇用統計や米中のニュース、大統領やFRBの発言。そういったものをキャッチするようになるので、徐々に世界の感覚が少しずつ感じれるようになっていく。

また個別株を始めると、世の中のトレンドテーマを知ったり決算などをみたりする機会も増えるので、結果的にそういった力もつくのではないかと思う。

※私も勉強中の身である。


■最後に

株式投資に限らずその他金融商品も含めてだが、『自分が理解できない商品には絶対に手を出さないこと』は鉄則だと思う。

例えば、私の場合は、昔ドル建ての終身保険(保険+貯金のような機能を持つもの)を購入したことがあるが、後でいろんな知識を学んできた中で、『保険と貯金は混ぜて考えちゃダメだな』という学びを持った。※非常に貯蓄の効率も悪いし、保障も納めている金額からすると割高であるので、貯金と保障は分けて考えたほうが効率が良いという結論に至った。結果、生活収支を大きく改善することができ資産形成の動きが取れるようになってきた。

保険は解約したが、支払った金額の半分も戻ってこなかったので大きな勉強代にはなったが、振り返って思うことは、商品をしっかり理解できていなかったことで自分に合う商品なのかどうか判断しりきれずになんとなく良い商品だと思って買ってしまっていた、、ということだった。

世の中にはあの手この手でパッケージされた色々な商品があるが、自分が理解できていないものには手を出さないことは、自分の人生を進めていくにあたって大切にしたいことだ。

日々の学びを踏まえて、マネーリテラシーを向上していきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?