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最高だった大学1年の夏休み。アフリカでの3ヶ月のインターンとバックパッカー旅

バタバタした夏休みが終わり、ミネルバ大学での2年目が始まったと思ったら、いつの間にか学期も後半に入り11月になっていた。夏休みを振り返って何度もnoteを書こうと思ったが、重い腰が上がることはなく、いつの間にか周りの人たちは次の夏休みのインターンを応募し始める季節になった。(アメリカの有名企業のインターンは10,11月に締め切りが来るので、夏休みが終わった瞬間から、次の夏休みのインターンに向けて大学生は準備をし始める。)

忙しいと言ってnoteを書くのを後回しにしていたら一生書かないで終わりそうなので、ここら辺で一度立ち止まって、夏休みを振り返っていこうと思う。


控えめに言って、夏休みは最高だった。ナイジェリアをベースとした日本人起業家がやっているスタートアップでインターンさせてもらい、本当に良い経験をさせてもらった。会社を代表して現地のテレビに出演し、イベントでもPublic speakingさせてもらい、他のスタートアップとのパートナーシップ提携の交渉などにも参加させてもらった。大学でイベントを開いた際は、スポンサー集めや集客、会場運営などを担当し、まさかナイジェリアでイベントの司会をすることになる日が来るとは思ってもいなかった。色々と仕事を任せ責任を与えてくれた、小宮さんには感謝しかない。「え、まだ起業してないの?」と基本毎日煽られた日々が懐かしい。


ナイジェリアだけではなく、ケニアやルワンダ、ウガンダなどの東アフリカ諸国も2人で出張し、色々なスタートアップ関係者に関わらせてもらった。観光客の視点ではなく、ビジネスの視点で4つの国を比較できたのは良い経験だった。アフリカと言ったら一口に括られがちだが、文化も国民性も経済状況も全くバラバラである。例えば、ナイジェリア人はハングリー精神の塊でカオスな国だったが、ルワンダ人は日本人みたく大人しい国民性でゆったりとした国だった。ケニアはダントツで発展しインフラも整備されていて、ウガンダはルワンダとナイジェリアを足して2で割ったような国だった。やはり、直接自分で行ってみて、自分の肌で感じることが大切だ。アフリカと言ったら貧困で都市も発展していない印象があるが、首都となると全然違う。日本では考えられないような金持ちがゴロゴロいる。一方で、実際にスラムも多く存在し、貧困に苦しむ人が多数いるという実態もある。アフリカは貧困というラベルを貼り固定概念を作って視野を狭めるのではなく、色々な側面でアフリカの一つ一つの国々を見れるような人になりたい。

個人的にナイジェリアは面白いと思った。あの人口の大きさと平均年齢の若さ、ハングリー精神な国民性は必ず国を発展させる。しかもナイジェリアのアグレッシブでカオスな国民性は、幼少期に住んでいた上海を連想させ、懐かしい感覚を感じて大好きになった。ナイジェリアはカオスで危険と日本や欧米で、アフリカの他の国でも思われていて、外国人起業家の新規参入のハードルを上げているが、これはチャンスでしかないと思う。卒業後、もしくは5年以内にナイジェリアで起業すると決めた。(もしかしたら我慢できずに大学を退学して行くかも)プラス、Tiktokもナイジェリアで始めた際に、幸運にも1ヶ月で2万人フォロワーをゲットしたので、もう一度行った際にはTiktokを使ってナイジェリアで一番有名な日本人を目指そうと思う。(今は三苫か香川が一番有名な日本人)


ちなみに、インターン後はナイロビからエチオピアの国境までバスで向かい、エチオピアを2週間くらい放浪していたのだが、これも最高だった。初のアフリカでのバックパッカー旅で興奮していたのだが、やはり旅にトラブルはつきもので、地元住民に勧められたヤギの生肉食って腹壊して死にかけたり、英語が通じない完全アウェーのバスの中エチオピア人達に煽られまくったり、美味しいよって勧められた草を食べたらクスリだったり、と色々最高な経験をした。学んだことは、死ぬこと以外かすり傷。死なない程度に人生は冒険したほうが面白い。そして、人間滅多に死ぬことはない。いい勉強になった。


訪れたアフリカ5ヵ国、どこに行っても時間があればサッカーするようにした。ナイジェリアのごっつい奴らに削られまくったり、ケニアのスラムでスラム出身の元プロ選手達のチームに入れてもらったり、ストリートサッカーだったり、サッカーを通してローカルの人たちとコミュニケーションを取ろうとした。面白いもので、アジア人なんて滅多にいないので、最初はみんな自分のことを無視してバスも出してくれないが、一度プレーでこいつやるなって思わせたら後は従順にパスを出してくれる。シンプルな世界でいいなって思った。めんどくさいプライドはない。そして、やはりサッカーを通してできた友情は特別で、スラムに住んでいる元プロの人は家に呼んでくれてお菓子など振る舞ってくれた。出身も育った環境も全然違うが、ボールひとつで心は繋がる。そして、サッカーを通して彼らの生活を覗くことで、自分がどれだけ全く違った世界で生きてきたかを痛感させられる。自分にはケニアに来てサッカーをやって彼らに出会うという選択肢はあったが、彼らには日本に来てサッカーをやって僕に出会うという選択肢はおそらくない。友達になるからこそ、思うことも感じることも増える。


この3ヶ月のアフリカでの経験は自分にとってかけがえのないものとなった。色々なことを学び、一言でこの旅を言い表すのは不可能だ。あえて言語化せずに、旅の中で感じた「もやもやした思い」を抱えて、生きていこうと思う。今は韓国に滞在していてあの時の自分とは全く違う物質的に豊かな生活をしている。次アフリカに戻るときには、この「モヤモヤした思い」を言語化して、自分が現地でどんな大きなインパクトを残せるか考える。そして、起業する。次戻るのが楽しみだ。

次のnoteではその夏休みを終えた後に今何をやっているかを書いていこうと思う。煙山拓の現在地と将来の目標について。お楽しみに〜

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