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「脇見恐怖症」いつから発症したのか?

わたしが初めてこの病を意識したのは14歳です。
中学2年生の頃、授業中に黒板に書かれた文字を目で追っていると、
視界のすみに写っている隣の人が気になってしまいました。

最初はすぐに授業に集中できていたのですが、徐々に気になってしまうことが
止められなくなり、目で隣を見ないように手で顔を隠すようにしました。
休み時間は10分間机に突っ伏して寝たふりをしてやり過ごしていました。
そのうち周囲もわたしの行動のおかしさ、気持ち悪さに気づき、わざと咳払いを
したり、話をしなくなりました。

病気のせいで、わたしはどんどん孤立していったのです。

当時のわたしは、とにかく自分の気持ち悪さを隠そうと必死でした。
そして自分が周囲を不快にさせていることを申し訳無く感じていて、
とにかく毎日が辛かったことを覚えています。
成績もどんどん下がりました。先生にも注意を受けたことがありました。

自分のなかでこころの病気なのではと漠然と考えていました。
医者の診察を受けたいと考えたこともありましたが、当時メンタルクリニックの
診察を受けること、精神病院に行くことは自分が精神異常者になってしまうと
思い恐ろしくて親にも病気の事を伝えることはできませんでした。
今でこそ月イチでメンタルクリニックに通っていますが、当時は精神を病んだら
二度と外を歩けない、座敷牢みたいなところで一生を過ごすんじゃないかとか
思い、ああ自分はそんな人間なんだと嘆き恐れたこともしばしばでした。

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