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ラン活無限にできるマンのランドセル狂想曲① 基本条件編

ランドセル選び、いわゆるラン活。

というと、終了したタイミングで
「ラン活やっと終わった!すっきりしたー!」
というような感じで報告する人が多い。
「やっと解放された」というニュアンスが大半というか。

しかし今、2人目の我が子のランドセルが決まった私はというと。
正直全然すっきりはしておらず、むしろ寂しさが勝っている。
調べ始めると止まらないタチでオタクな私にとっては、ランドセル選びは全く苦痛なものではなく、最高にエキサイティングなイベントなのでありました……。

なのでこの記事は、終わった後でラン活ロス()になりつつある母が、今回のランドセル選びについて詳細に残しておきたくなったが故に、その気持ちを昇華させるべく記すものです。

実際に見に行ったランドセルのことも細かく書いていきますが、どんな商品も愛着を持って使っていらっしゃる方がいるわけで、誰かを不快にすることは本意ではなく、マイナス面はあまり書かないと思います。(我が家にはマッチしなかった、というポイントはちょいちょい書きますが)。
そうした部分含め、書けない本音もポツポツあったりするので、気になる方は、インスタにDMをくださったらお話できると思いますのでぜひ。

プロローグ 〜ラン活は別にしなくてもいいもの〜

最初に大前提として書いておきたいのは、ラン活というのはしなきゃいけないものでは全くありません(そんなこと皆さんわかってるよ!って感じかと思いますが笑)。
入学間際でも全然ランドセルは購入できるし、安く済ませたいなら激安の型落ちを買うという手もある。

私があまりにもほとばしってランドセルのことを書いているもんだから、たまにインスタのフォロワーさんから「うちも同学年です。そろそろ始めなきゃいけませんね…」なんてコメントをいただいたりもしたのですが、全っ然焦る必要はないと思います。大半の方は夏に購入するそうですし、私がただランドセルを見るのが異常に好きなだけなので。笑 
最近はなんだか変に焦らされる感じがありますよね。

ただもしハマる素養がある方、我が子にぴったりなランドセルをしっかり選びたい方には、「徹底的に沼ると割と楽しいのでぜひ」とオススメしたい気持ちは満々でございます。
ランドセル屋さんなんて、一生に何度も入れないですよ?
どうせやるなら楽しんだもん勝ちですよ?
さあ、ようこそこちら側へ。

ラン活、という言葉がじわじわと世間に浸透し始めたのは、現在10歳の息子がランドセルを選ぶタイミングの前年くらいだった気がする。
2016年の夏頃、土屋鞄のサイトが販売開始と同時にサーバーダウン。それを見て「ランドセル選びとはそんなにも過酷なものなのか……」と、戦々恐々としていたことをよく覚えています。
そんな感じでビクビクしながら臨んだ息子のランドセル選びですが、始めてみるとまあ奥が深くて楽しくて、存分に調べ尽くした上で決めたのでありました。

5年前の息子のラン活の記録

上の記事に詳しく書いていますが、息子の時代は「A4フラットファイル問題」というのがあり。デザインが素敵でも、A4フラットファイルが入らない横幅だったりして。そして工房系は持ち手がなかったり、肩ベルトが立ち上がりではなかったり、割とスペックがバラバラで、機能を重視しようとすると選ぶ困難さがかなりあったのでした。

そんな中で息子と選んだランドセルは、村瀬鞄行のレザーボルカ(牛革)のネイビー。欲しい機能が軒並み揃っているのに歴史ある工房でしっかりと作られていて、やんちゃ男子に4年酷使された今でも型崩れなどは一切なく、本当にこれにしてよかったなあと大満足しています。(下のインスタの写真が、4年生を終えた今の実物のものです)

入学直後の所感はこちら

娘のラン活の基本的方針

そこから時は5年流れ。
今度は娘のラン活です。

上のインスタ投稿に詳しく書いたのですが、小学生を4年育てた上で、私の中に生まれたランドセルに関する確信は「どれを選んでもどうとでもなる」でした笑。
息子のときは「こんな色にしたら浮くかな?」と不安だったりしたけど、今は誰も他人のランドセルの色など気にしてないことをヒシヒシ実感している。息子の学校ではゴールドもシルバーも、派手な黄緑の子も見かけたことがありますが、それが理由でバカにされたり、という話は聞いたことがありません。
あと「この機能がないと困る?」と迷うポイントも、たぶん困りゃしないしどうにかなる。(とはいえ機能は充実していたほうがもちろん理想的なんだけど。ラン活においての心構えの問題ですね。何を選んでも別に失敗ではない、というか。)
故障時の保証なども、息子のときはかなり気になっていましたが、周りでランドセルを修理に出していると聞いたことはないので、修理が必要になるほど壊れるというケースはけっこうレアなのではないかな…とも思います。

という思考を経て、娘のランドセル選びに関しては、下記のような方向性でいこうと思いました。

・息子のランドセルで便利だなと思った機能はできれば欲しい。具体的に言うと持ち手あり(低学年で学童にお迎えに行く際にとても便利だった)、収納力あり(マチ幅12.5cm以上)、立ち上がり背カン(じゃなくても本人の肩に合うものならOK)、自動ロック、ラウンドファスナーポケット。

・息子のときは丈夫さを優先して牛革を選び、そこに後悔はないのだけど、1500g前後あるのでやはり重いのは事実。娘は性格的にきっとより丁寧に扱うし、教材もタブレットが加わったりどんどん増えているので、軽さ重視で。牛革の質感のほうがもちろん素敵だけど人工皮革を中心に見る。1200g台までが理想。

・色は基本本人の希望にお任せ(好きなものを背負って楽しく通ってほしい)。でも刺繍など装飾は極力なしのシンプルなデザインが母の希望。

ここに加えて、
・ランドセル1つと言えど、高価な買い物。販売元の企業の姿勢に共感できない部分があるところは選びたくない(スペックの割に価格がやたら高いとか、メルマガの雰囲気がなんか好きになれない、とか)。
というのはぼんやりと自分の中であったかもしれません。

総じて、あくまで実用品/学用品なので、見た目ではなく機能面が最優先事項。という前提はありつつ、娘が本当に気に入ったものならば、多少機能面が物足りなくても目を瞑る。という方向性に固めました。

まず調べ始めて、息子のときと比べて、どこの工房・メーカーも機能面でほぼ差がなくなっていることに驚きました。A4フラットファイルに対応しているなんて当たり前だし、持ち手も立ち上がり背カンも標準装備が普通。「これは選びやすくていいなー」と。
(そして5年前よりどこもかなり値上がりしていることにも気づき、そこは滝涙でしたが……😇)

水色のランドセルは避けたほうがいい?

2022年1月、カタログ申し込みを徐々に進めながらこんな感じで機能面は母が理想をリストアップしつつ、もちろん本人にも希望をヒアリング。
娘は開口一番、「水色がいい!」。
これは予想通りでした。というのも娘、かれこれ1年半くらい前から?水色ラバーでして。色を選ぶ必要がある場面では必ず水色をセレクトします。
そして「すみっコぐらし」のとかげを寵愛しており、毎日とかげの着ぐるみ型パジャマを着て寝ていたりもします。笑

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この時点では、「本人がそうしたいならもちろんそれで」という気持ちがメインでありつつ、どこかで「水色、大丈夫かな?高学年になったら飽きちゃうんじゃ…」という不安もやっぱりありました。実際に小学生女子を持つ友人から、「水色や紫は後悔してる子多いから慎重に考えたほうがいいよ」なんてアドバイスを受けたこともありました。
母としては、飽きが来ず高学年になっても違和感なく馴染む茶系などにどこかでシフトチェンジしないかなーという淡い期待をどこかで抱いていたりも……しつつ、うちの娘は性格的に、こうと決めたら揺るがないタイプ。
なので、親の意向に誘導したりしたら、「自分が好きなものを選ばせてもらえなかった」という不満をきっとずっと抱えていくだろうなあと。

もし入学して数年後に「やっぱり水色にしなきゃよかった」なんて言い出したとしても、自分で選んだ色ならばきっと納得してくれるだろうと思ったのでした。

水色や紫(ピンクもかな)をお子さんが希望すると、同じように感じる人が多いようで、「子供の意見を優先しますか?」というDMもたっくさんいただきました。
ここばかりは本当に、お子さんの性格によるかなと。
こだわりがさほどなく、心からなんでもいいと思ってる子だったら親の意見を強めに伝えてもいいと思います。誘導はあんまり良くないと思うし、親の顔色を窺って知らず知らずのうちに自分の意思よりそこを優先しようとしてくる子もいると思うから、そうなってないかは気にしたほうがいいと思いますが。
ラン活の時点で見せないようにしていても、入学したら色とりどりの、なんなら華やかなランドセルを一気に目にするわけで。「え、あんなに可愛いのがたくさんあったの?ならあっちがよかったのに…」とショックを受ける可能性もあるから、我が家はいろんなメーカーのカタログを本人に見せながら「でも我が家はこういう理由で、この中から選びますよ」と伝えるようにしていました。

あとは地域性もあるので、女子は99%が赤、みたいな学校だったらちょっと別の視点が必要なのかもしれないですね。

結果から言うと、我が家では「6年間使うものだから、自分が選んだ色を最後まで使うのだよ」ということは、ランドセルを実際に見る中で娘に繰り返し伝えていきましたが、娘は一度も水色希望から揺れることはありませんでした。(そして私も今、「水色にしてよかった & 本人に似合う」と心から思っています☺︎)

長くなるので(もうすでにだいぶ長い)、実際の店舗&展示会巡りについては、次の投稿から書いていきますね。

(②へつづく)


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