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【おとなの工場見学】キズだらけの中古銃をセラコートでかっこよく復活させる!

本稿は『けもの道 2017秋号』(2017年9月刊)に掲載された記事を note 向けに編集したものです。掲載内容は刊行当時のものとなっております。あらかじめご了承ください。

狩猟を行なうには狩猟免許の取得、猟具等の取得・所持の許可、狩猟者登録などの手続きが必要なほか、狩猟期間や猟法、狩猟できる区域や鳥獣の制限等があります。狩猟制度に関する情報については「狩猟ポータル」(環境省)等でご確認ください。


中古のレミントン M1100にセラコートを施す

引退する大先輩からもらった中古の「レミントン M1100」。

歴史を受け継ぎ、これからも長く使いたいが、キズだらけの見た目を何とかしたい……。

「中古銃ハンター」の端くれである編集長が、今回、自ら所有する レミントン M1100 のキズだらけ中古品に、近年、急速に実猟界で普及して来た「セラコート(Cerakote)」を施し、耐久性とともに見た目の向上を図るというこの企画。日本で最も普及している中古銃のひとつ、レミントン M1100 は、セラコートでどこまでカッコよくなるのか?

文|佐茂規彦
取材写真|及川忠宏

「セラコート」とは?

「セラコート(Cerakote)」とは、セラミックを主成分としたコーティング剤のことだ。金属全般、プラスチック、ポリマー樹脂など、さまざまな素材に施工することが可能。極めて薄い皮膜でありながら、高い硬度とともに、耐磨耗、耐衝撃、耐塩害、耐腐食などの性能を持っている。

もともと銃器類のコーティング剤として開発され、米軍指定のコーティング剤としても採用されている。日本では、鈴友が日本総代理店として販売・施工を行っており、その高い耐磨耗性、耐水性などから近年、実銃のバレルやレシーバーなどにコーティングするハンターやシューターが増えている。

施工前の状態を確認

銃はレミントン M1100の12GA。リブ付き銃身(26インチ・インプシリンダー)。ストックとフォアエンドはブラックシンセティック。以前の所有者は高齢のため引退した知人の老ハンターだった。

この銃は大物猟に使用され、ハンターとともに山中を駆け回り、製造から30年以上が経過する間、バックショットやスラッグ弾などを相当数発射してきた。

現在も回転不良などはなく、稼動には問題ない堅牢な造りだが、レシーバーやバレルには、とにかくキズが多い。

レシーバーは削り出したスチール製で、強度という面では今後の使用にも問題ないが、大小のキズがかなり目立つ。中古銃の「味」と言い換えることも出来るが、見た目を一新して長く愛用したいところだ

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