【大会レポ】第10回 全国猪犬猟能競技大会 〜 熊野山本猪犬訓練所
開催日|平成29年4月16日
開催場所|熊野山本猪犬訓練所
写真|佐茂規彦
ごあいさつ
熊野山本猪犬訓練所所長・山本弘之
去る4月16日の大会には、ご多忙な中、遠路和歌山までご参加いただき誠にありがとうございました。
ご参加いただいた出犬者、見学者、スタッフの皆様のお陰を持ちまして無事、盛大に開催することができ、誌面をお借りして厚く御礼申し上げます。先行き厳しい猪猟犬業界ですが、今後も本大会を継続していく所存でございますので、よろしくお願いいたします。
各部門の優勝犬
【審査講評】成犬の部
審査員|原口千寿
14頭の出犬があり、接戦となった。うち10頭は猪に対する猟欲が盛んであり、さらにその上位6頭ほどが素晴らしい犬ばかりで順位をつけるにも悩むほどだった。
1位とした「ガンたん」号については、私も山本所長も意義なしの満点評価だった。鳴き込み、つけ込み、気性など、若くして素晴らしい犬だった。体は大きめだがバランス良く、猪に捕まることも無かった。スタート前も犬として落ち着きがあり、非常に立派であった。今後、実猟経験を重ね、さらなる犬に仕上がることを期待する。
2位以下の5〜6頭は、同じく審査員だった山本所長との好みの違いもあり、2人で審議した結果、順位付けを行った。それぞれタイプは違うが、猪犬として良い犬ばかりだった。
【審査講評】若犬の部
審査員|山本弘之
実猟経験の少ない犬たちであることを考慮し、使用猪は小振りの攻撃型のものを用意。全犬、一猟期の間に身につけた猟技を十分発揮し、よく立ち向かい地力を出し、レベルの高い内容だった。
【審査講評】幼犬の部
審査員|山本弘之
出犬頭数が少なく、また猪との対面機会の経験さえ僅かな犬たちであった。この先々に期待したい。
(了)
狩猟専門誌『けもの道 2017秋号』では本稿を含む、狩猟関連情報をお読みいただけます。note版には未掲載の記事もありますので、ご興味のある方はぜひチェックしていただければと思います。
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