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ハンターと危険のはなし

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狩猟者が知っておくべき「危険な世界」とは? 狩猟専門誌『けもの道』に掲載された、狩猟にまつわる危険やリスクに関する記事(マダニの感染症・ジビエや猟場にひそむ寄生虫やウイルス・猟銃…
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#猟犬

レプトスピラ症を知る。 〜 犬も人も感染する伝染病

執筆|遠藤貴壽 グリーンピース動物病院(兵庫県)院長、獣医師・猪猟師 猟犬を使っている人はその名前を聞いたことがある人も多いかと思いますが、今回はレプトスピラについてお話しします。 どんな病気か?レプトスピラ病は、レプトスピラ属の螺旋型の細菌が原因で肝臓と腎臓を同時に侵される急性の伝染病で、犬だけでなく人間も感染する恐れのある危険な伝染病です。 どれくらい怖い病気かというと、伝染病予防法という法律で届出伝染病に指定されていまして、レプトスピラ病に罹った人を診察した医師

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狩猟犬の咬傷事故を防ぐために 〜 実例から見る要因の分析

はじめに例年、全国で報道される狩猟事故の中でも、猟銃による事故は報告される件数のとおりだろうが、猟犬による咬傷事故は、よほどインパクトの強い内容でなければ報道されないため、軽微なものや、当事者同士の話し合いだけで済んだケースも含めれば、実際の数はかなり多いと思う。 私は猪犬訓練所を始めてから40年、より良き猪犬を作出することだけにこだわり続けてきた。それ以外の要素、たとえば特定の犬種、系統、外見などへのこだわりは一切ない。こだわりが無いだけに欲目もなく、和犬、洋犬問わず猪

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【熟練猟師の初報告】注意すべき水槽・注目すべきアマス

猟場での犬の “水難事故”『けもの道』が休刊となり、狩猟の情報が目に入らなくなって3ヶ月も過ぎようとしていた今年の有害捕獲。何十年という狩猟経験の中で、初めてのことが起こり、報告させていただきます。 『けもの道』の愛読者であった方の中には、すでに経験済みで「今頃?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、愛犬の事故を1件でも無くすために。 文・写真久住英樹 不幸な水槽事故 農家の高齢化に伴い全国規模で耕作放棄地が増えている。私が猟場としている藤枝(静岡県)でも年々増

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