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ハンターと危険のはなし

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狩猟者が知っておくべき「危険な世界」とは? 狩猟専門誌『けもの道』に掲載された、狩猟にまつわる危険やリスクに関する記事(マダニの感染症・ジビエや猟場にひそむ寄生虫やウイルス・猟銃…
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#けもの道2019秋

肉が食べられなくなる!? マダニ由来のアレルギーとは?

マダニの祟り?「ワシは長年、動物を獲って来たが、肉が食べられなくなってしまった。きっと、山の祟りじゃぁ……」 っと、こんなことを言っているベテラン猟師は読者の皆さんの周りにいないだろうか。命を奪われた動物たちの恨み? 山の祟り? 狩猟反対派でなくとも猟師が本当に肉を食べられなくなったらそんな風に考えてしまうかも知れない。 しかし、実はこれがマダニに刺されることによって引き起こされるアレルギー反応の一つだというのだ。SFTS(重症熱性血小板減少症候群)だけじゃないマダニ刺

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狩猟事故・事件を防ぐ 〜 近年の狩猟事故データから見えるもの

はじめに寄稿|環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室 平成30年(2018)11月20日に北海道恵庭市において、狩猟者の誤射により北海道森林管理局の森林官が亡くなるという大変痛ましい事故が発生した。 何の落ち度もない方が猟銃によって命を奪われるというこの出来事は、新聞、テレビ、インターネットサイトなどで全国的に取り上げられ、狩猟関係者のみならず一般市民にとっても衝撃的なニュースとなった。 平成30年度の狩猟期においてはこの事件以外にも、他者を死亡させる狩猟事故が発生

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