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けもの道 01[2106特別号]

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狩猟専門誌『けもの道』の2016特別号の記事をまとめてお得に読めるマガジンです。狩猟、猟犬、ジビエなどに興味がある方なら、本物の狩猟者たちの世界に魅了されるはず!
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#けもの道2016

【猪犬トリビュート】名著『紀州名犬語り草』で称賛される紀州三名犬

紀州3名犬とは?昔も現代も、イノシシ猟師にとって、猪犬は最も大切なパートナーであることに変わりなく、明治維新後社会が急速に欧米化する中でもイノシシ猟犬は、昭和の30年代ごろまで日本犬(和犬)が主体であった。但し、市街地の日本在来犬は西洋犬との雑化が急速に進み、大正末期には純粋の日本犬は山間僻地の狩猟犬として残るのみとなっていた。 一方、各方面で起こったナショナリズム(国粋主義)は日本固有の自然・生物にも波及し、日本在来犬にも保存の機運が高まった昭和の初め、各地の地犬が「日

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【大会レポ】猪犬訓練の世界 〜 第六回全国猪猟犬栃木大会

文・写真佐茂規彦 猪猟師が集う社交の場平成28年4月10日、栃木県にある那須塩原|猪犬訓練所において開催された「第六回全国猪猟犬栃木大会」。 この大会は、関東を中心に活動する若手猪猟グループ「猪鹿庁」(※岐阜県のNPO法人「メタセコイアの森の仲間たち」とは別団体)のメンバーらと北関東清水犬舎が主催し、年1、2回開催されている猪犬の競技会だ。 猪猟師が自慢の猪犬を引き連れ、互いの犬の猟芸を披露し、競い合う猪犬競技会。一昔前までは全国各地にあった猪犬訓練所で盛んに行われて

シカ・イノシシに潜む寄生虫のコワ~い話(ジビエを安全に食べるための正しい知識)

ジビエに潜む寄生虫猟師の皆さんが昔から食べていたシカやイノシシが、最近は「ジビエ」という小洒落た名前で呼ばれるようになって来ました。 増え過ぎたシカ・イノシシを有効活用するために、全国各地の自治体でもジビエを推進しようとしています。 お役所が介入して食品として流通させるならば、安全性に気を配らないといけません。知事推薦のジビエで食中毒が起きてからでは遅いのです。 ということで、各自治体・厚生労働省などはジビエを衛生的に取り扱うための指針(ガイドライン)を出しています。

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【ジビエ界の働くクルマ】移動式解体処理車・試作1号車に見るジビエにかける夢

ジビエ界待望の働くクルマが登場!解体処理施設が抱える悩みを解決できるか!? 平成28(2016)年7月25日、長野県庁で「移動式解体処理車」の試作1号機がそのベールを脱いだ。 獲物のフレキシブルな回収と迅速な解体処理は、野生獣を食肉として利活用する上で、最も大きく、そして答えのない課題のひとつだ。ジビエ界に突如現れた働くクルマは、最適解を提示できるか!? 移動式解体処理車とは?移動式解体処理車は、NPO法人日本ジビエ振興協議会(2017年に一般社団法人化、現在は「一般社

リアルか? バーチャルか? 最新シューティングシミュレーター『シムターゲット』の実力

『シムターゲット』とは?取材|米山博 株式会社ヒーローズインク代表取締役 ヒーローズインク(猟銃・狩猟用品取扱店) 『シムターゲット(SIM TARGET)』は、スウェーデンのシムターゲット社が開発したシューティングシミュレーターだ。誰もが安全に使用できるので、射撃のトレーニングをはじめ、スウェーデンでは銃の講習やスポーツ施設でも活用されている。 単なるゲーム感覚のシミュレーターとは異なり、散弾銃・ライフル銃の射撃を、猟場や射撃場を再現した状況下でシミュレーションして楽

狩猟用GPSマーカー『Dog Navi(ドッグナビ)』に新時代到来

『ドッグナビ バージョン2』時代到来2014年秋、全国の犬持ち猟師と、彼らとともに巻き狩りに参加する猟師たちが、一様に待ち望んだ道具が登場した。それが日本初の電波法技術適合の狩猟用GPSマーカー『Dog Navi(ドッグナビ)』だ。 『ドッグナビ』は狩猟者端末『HT-01』と猟犬端末『DG-01』から成る。2014年発売当初のバージョン1は、確かに “日本初” の名に違いはないものの、多くの実猟家たちのニーズを満たすものではなかった。 しかし開発・販売元である古野電気は