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けもの道 01[2106特別号]

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狩猟専門誌『けもの道』の2016特別号の記事をまとめてお得に読めるマガジンです。狩猟、猟犬、ジビエなどに興味がある方なら、本物の狩猟者たちの世界に魅了されるはず!
『けもの道 2016特別号』のnote版有料記事を4〜5本以上お読みになる場合は、本マガジンをご購…
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2024年3月の記事一覧

【狩猟の現場から】大物猟天国 北海道

文溝口壮一 私は、現在72才の老ハンターです。今回縁あって『けもの道』再出版に寄稿する幸運に恵まれ、今も楽しんでいる北海道における大物猟について、私の経験を読者の皆様に少し紹介したいと筆を執りました。 北海道といえばエゾ鹿猟が盛んで、さらには超大物である|羆にも会えるという、真に大物ハンティングの夢の大地です。機会を見てハンターの皆様には一度は訪ねて頂きたいと思っています。 北海道でのエゾ鹿猟は、その独特な地形と気候から、「流し猟」、「忍び猟」、「巻き猟」を行っていま

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【第1回】俺たちの狩猟塾 実践!見切り猟 〜 移動跡新旧判別ポイント

狩猟塾 再開!今回、塾長からのお誘いは、「明日、有害(駆除)出るけど、どない?」という控えめなLINEメッセージからだった!! 『けもの道』特別号の製作に向け、連絡手段が電脳系になった塾長とともに『狩猟塾』再開!! 編集「休刊の間、何か変化はありましたか?」 塾長「仲間が朝イチに跡見や見切りをしてくれるようになって、助かるようになったなぁ」 編集「塾長もだいぶラクが出来ますね」 塾長「しかしやな、自分の犬を掛けるんやったら、仲間を信頼してても、自分で見切りの結果に納

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【大会レポ】猪犬訓練の世界 〜 第六回全国猪猟犬栃木大会

文・写真佐茂規彦 猪猟師が集う社交の場平成28年4月10日、栃木県にある那須塩原|猪犬訓練所において開催された「第六回全国猪猟犬栃木大会」。 この大会は、関東を中心に活動する若手猪猟グループ「猪鹿庁」(※岐阜県のNPO法人「メタセコイアの森の仲間たち」とは別団体)のメンバーらと北関東清水犬舎が主催し、年1、2回開催されている猪犬の競技会だ。 猪猟師が自慢の猪犬を引き連れ、互いの犬の猟芸を披露し、競い合う猪犬競技会。一昔前までは全国各地にあった猪犬訓練所で盛んに行われて

猪犬訓練の世界 〜 吉野川猪犬訓練所・春季合同訓練会

吉野川猪犬訓練所・春季合同訓練会全国各地にある猪犬訓練所では、定期または不定期で猪犬の訓練が行われている。一定の評価基準によって順位付けを行う競技会とは違い、訓練では、経験の浅い犬に猪の動きを理解させたり、猪に対する犬の反応を飼い主がじっくりと観察することが出来る。 犬を使って猪を獲ることの基本的な意味は、犬に猪を捜索させ、狩猟者が現場に着くまで犬が猪を止める、または射手の待ち場まで猪を追い出すことにある。 当然、狩猟者の猟法や猟のスタイルによって、個々の犬に求められる

シカ肉料理をおいしく食べるための2大重要ポイント

重要ポイント1 〜 ケモノ臭さを消すお店で食べたシカ肉料理は美味しかったのに、自分で調理したらやっぱりケモノ臭かった。自宅でシカ肉料理に挑戦した方に、そんな経験はないだろうか? ケモノ臭の原因 いわゆるケモノ臭が出る原因は、止め刺し箇所、血抜き方法や運搬・解体に掛かる時間のほか、シカの年齢や状態などにも左右され、煮込み料理などをする際に気になるところだが、簡単な下処理を行なうだけでケモノ臭はかなり取り除くことが出来る。 シカ肉の下処理方法 シカ肉をサッと湯がくと肉が

シカ害に脅かされる鴨川の水源地 〜 “実感する” 狂い出した森林生態系

京都市内を流れる清流・鴨川。古くは平安時代から日本の史記に登場する歴史ある河川の一つであり、その水源は京都市北区の深山地域、雲ヶ畑にある。近年、増え過ぎたシカによる害はその水源となる森林にも等しく及んでいる。鴨川の水源を見守る岩屋山志明院の住職・田中真澄氏にシカ害の実態を聞く。 ごく短期間で現れたシカの害「シカが増えたのは、ここ12~13年の間ですね。それまではこの寺の周りでもたまに見かけるぐらいで、当時はまだ自然の動物と出会うのが嬉しかったものです。」 雲ヶ畑地域を登る

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