問いレットペーパー ~世界初水に流せる自己啓発書~ 商品開発のすすめ方

2020年12月21日 22:37

問いレットペーパーの商品開発プロセスを個人的なメモも兼ねて記録しておきます。

【はじめに】
「問いレットペーパー」とは、私がプロボノで参加している株式会社超企業が商品開発した「世界初水に流せる自己啓発書」で、一生のうち約3年分にもなるといわれるトイレ時間を自分の内面と深く向き合う内省の時間として有効活用するための「問い」がトイレットペーパーに印字されています。

【商品のアイディア】
超企業のパーパス(存在目的)や組織の価値基準について、メンバーでブレストした結果、
時代がどんなに変わろうが私たちは「ありたい世界を問い続ける」ことを起点にして顧客価値を生み出していこう！
ということになった。
その数日後、浅倉彩が「問いレットペーパー」というワードを超企業のグループチャットへ投げ込み → 笑いが起きる。
（2020年7月7日）

超企業の定例ミーティングとBBQで「問いレットペーパー」のアイディアについてさらにメンバーでブレスト。
・良い答えやアイディアは、良い問いかけから生まれる。
・トイレは考えごとをするのに適している。
・「問い」は超企業の価値観を表現できる絶好のキーワード。
商品企画がしっかりしていれば、工場を持たない会社であっても、(OEM方式で)製品をつくれることを実際に体験してみたいという好奇心あり。
超企業の商品開発プロジェクトとして進めることを決意。
(2020年7月12日)

【リサーチ】
◆オリジナルトイレットペーパーってどうやったら作れるのか？
→費用、納期、制作できる会社などを調査して比較検討。
→販売価格、販売数量をシミュレーションして収支を予測。
→事業性を評価。(この数量なら損はしないね、だけを確認)
→ GO！

【マーケティングのアイディア】
超企業メンバー全員で意見交換やブレストを複数回実施。
◆誰が顧客になりそうか？(ST)
→新しい物が好きな人、好奇心旺盛な人、向学心がある人、、、
→徳里政亮をペルソナとすることを決定。身近にペルソナがいるとホントありがたい。デザインで迷ったときとか、どっちが好みか聞けばよい。
◆どんな価値を提供したいか？(P)
→ペルソナの知的好奇心を満たし、コロナ禍で暗いムードだけど小さな笑いを提供したい。
→内省の時間につながるような「問い」を選びたい。メンバー全員で200以上の「問い」候補を出し、ペルソナでもあり産業カウンセラーでもある徳里政亮が9つの「問い」をセレクション。
◆どんな仕様で、どんなストーリーで、どこで、いくらで販売しようか？(4P)
→機能は普通のトイレットペーパー(ダブルロール、30m、エンボス加工)
→書物はもともと巻物だから自己啓発書に
→自己啓発書だから書店(沖縄県内最大の書店：ジュンク堂書店那覇店)、書店に行けない人のためにネット(利用者が多く手数料が安価：Y!ストア)
→1個から気軽に購入できて原価割れしない価格に設定
(2020年8月26日)

【デザインのすすめ方】
プロダクトデザイン、ウェブサイトなど、砂川和也が問いレットペーパーのコンセプトをどんどん具現化していく。
ほとんどのデザインについて、3つの案を持ってきて選ばせてくれるのは、デザインの仕事を円滑に進めるコツなんだと実感。
色んな事がどんどん決まって、デザインデータを製造会社へ入稿。
(2020年11月10日)

iOS の画像