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中国 インターネット社会の拡大

中国で定期的に実施されている「中国インターネット発展状況統計レポート」というものがある。CNNICという組織が年に1回、中国国内におけるインターネットの普及状況や活用状況を中心に様々なデータをレポートしている。
その中で、中国社会がいかにインターネット無しでは生活が難しい状況なのかわかるデータがあったのでご紹介したい。

2023年度、中国国内においてインターネットを利用していない人は3.3億人と言われる。多くは農村世帯の60歳以上が多くを占めている。
この様なインターネットを利用しない人たちが何を不便に感じるのか、というデータを見て頂きたい。

参照:中国互联网 络发展状况统计报告

これを見ていただくとわかるように生活インフラのほとんどで大きな影響が発生する。筆者も、もしインターネットやスマホが使えなければ上記はどの様に処理すれば良いのかわからない。
日本では現在でもある程度、オフラインでの生活インフラも並行して残されているので実際には上記のほとんどは特に不便もないはずである。

買い物について、中国で生活する上ではほぼネット上での買い物であることは以前にも書いた。筆者も中国での生活ではオンラインでの買い物率がほぼ100%という状況なので、ここもかなり影響が出るだろう。

また各種の事務手続きや公共料金の支払いについてもほぼネット完結になっている。各種の事務手続きはもちろん窓口はあるが、相当待たされることになるだろう
しかなり面倒・・・。
公共料金もおそらく日本の様な銀行引き落としはあるはずだが、今は携帯からの支払いが普通となっており、あらゆる支払いがスマホへ紐づけられているので自動的にここも影響が大きい。

その他、タクシーは本当に不便である。上海という大きな都市であってもタクシー予約はインターネット中心なので流しのタクシーはほぼ存在していない。以前にタクシーを自力でつかまえようとしたがめちゃ時間がかかった・・・。

という様に中国ではインターネット(というかスマホ・・・)が使えない環境下では本当に生活全般に影響が出る様な社会なのである。筆者の中国人の義理の母も以前は携帯が使えなかったので様々な手続きは全て妻がおこなっていた。ただ、現在はスマホの使い方を覚えて動画まで見るようになっているw

ふと思ったが、これだけインターネット社会である中国では日本で流行っているような「滞在中はスマホやインターネットが使用できません」という脱デジタル滞在プラン等はウケるのだろうか・・・とても興味がある。


ライター:Taro Nozawa
お問い合わせ:nozawa@kembo-net.com
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