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企業様の歴史から読み解くべき強みとは

企業様の長期事業構想・経営計画書策定のご支援にあたり、その企業様の強み・弱みの分析から入っている案件があります。
 
企業様に強み・弱みを分析頂いている一方で、我々としてもその企業様の強み・弱みの仮説を持つ為に、本案件の担当メンバーに企業様の社史を読み込んでもらい、仮説を考えてもらうことにしました。
 
最近、その担当メンバーから社史を読んだ内容を整理したもの、考えたものを聞いていると、
 
企業様の長い歴史の中では、その時々の環境、つまり社会やお客様等の状況に合わせて商品を生み出したり、新しいサービスを創り出したり、販路を開拓してきたりしてきたのです。
そして、そのように社会やお客様の状況に合わせて企業様も変化している時は、着実に成長しています。
 
私は、この企業様に限った話ではないのですが、企業様の歴史から抽出すべき強みは、結果としての商品やサービスそのものというよりも、歴史の中で環境変化に合わせて自分自身も変えることができた、という企業様としてのDNAだったり、文化だったりするのではないかと考えています。
 
逆に、企業様の歴史の中で、環境変化が起きているにも関わらず変化ができてこなかったとするなら、それは弱みであり、これからの現在、そして未来の中で克服すべきテーマとなるのです。
 
ともすると、歴史を大事にすると、現状取り扱っている商品やサービスを後生大事にするのでは、と感じる向きもあるかもしれませんが、それは歴史の読み解きが浅いからだと私は思っています。
 
その商品・サービスがなぜ生まれたのか、どういう社会やお客様の状況から生まれたのか、というところまで読み解き、理解すれば、むしろ社会やお客様の状況が変化している現代においては、商品・サービスを変えなくてはいけないという結論に達するはずです。
 
そして、その時に活かすべき企業の強みは、過去に社会やお客様の状況に合わせて商品・サービスを変えてきた経験から、現在、そして未来の社会やお客様の状況に合わせて商品・サービスを生み出す、企業のDNAだったり、文化だったりするのだと考えます。

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