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司馬さんファンでも新しい気づきが多かった「司馬遼太郎の時代」

先日、「司馬遼太郎の時代」(中公新書、福間良明著)という本を読みました。もうかれこれ35年近く司馬さんの本に親しんできたつもりでしたが、まだまだ司馬さんが言われたかったこと、想いを私が読み解けていなかったことに気づき、読書中に少し動揺する感覚さえありました。
 
本書は、司馬さんの生涯やそのキャラクター等を振り返りながら、その作品に込められた想い等を読み解くとともに、なぜ累計1億冊売れるほどまでに読者に支持されたのか、著者なりの分析が行われています。
もし司馬さんのファンの方であれば、一度読まれることおすすめします。
 
最後に書かれていた、司馬さんの最大の功績は歴史という人文資産と、普通に生活し、働かれる方々を結び付けたところにあるというのは、私も全く同感でした。
歴史学者や歴史家の方々は歴史を深められることが使命ですが、その深められた歴史、人文資産をを現代、そして未来の人々に繋げる役割は今後も求められるのではないでしょうか。

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