「想定外」と思うことにこそ、イノベーションの種がある
先週は、ピータードラッカーの「イノベーションと企業家精神」を読んでみました。
ドラッカー全集15巻のうち、現在12巻まで読んだのですが、本書が一番読みやすかったように思います。ドラッカーを学ばれたい方は、「マネジメント」とともに本書から読まれることをお薦めします。
色々なことが書かれていましたが、印象的であったことの一つに、「想定外であることからイノベーションが生まれる」ということでした。
商品やサービスの提供側というのは、「お客様にはこういうニーズがあるに違いない」、「お客様はこういう使われ方をするだろう」という想定があります。
しかし、想定外のニーズや使われ方等を見た時には、そのことを直視しなかったり、例外扱いにしたりすることが多々あります。それは恐らく、その想定外を認めることをプライドが許さなかったり、想定外に対応することにコストがかかり過ぎる等、内部事情があることもあると思います。
しかし、ドラッカーはこの想定外にこそ、イノベーションの種があるといいます。つまり、想定外のことにこそ本当のお客様ニーズがあったり、他者(社)も想定外と考えるがゆえに、差別化できる大きな可能性があるというのです。
このくだりは本当に考えさせられる内容でした。私自身、日々のサービスの中で「想定外」と思ってやり過ごしていることはないか、そこにこそ実は大きな可能性があるのではないか、と考えさせられるものでした。
その他、本書では、イノベーションを考えるにあたって大事な視点を多角的に提示されていますので、今後の仕事の中でも活かしていきたいと思います。
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