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稲盛和夫さんの「全従業員の物心両面の幸福を追求する」の真剣さを改めて感じた記事

日経トップリーダーさんで「京セラ創業者 稲盛和夫の言葉」というシリーズが掲載されているのですが、12月号が「経営者の判断基準③全従業員の物心両面の幸福を追求する」というタイトルでした。
 
タイトルの「全従業員の物心両面の幸福を追求する」は、京セラさんの経営理念であり、稲盛さんの創業時の体験に基づいて打ち立てられたことは存じ上げていました。正直、その経緯については目新しいものではなかったのですが、
 
私がこの記事で一番学びになったのは、「商売とは饅頭の凄ましい奪い合い」という節でした。
 
それは、一つのテーブルを自分や競合者が取り囲んでいて、そのテーブルに饅頭が落ちてくる状況なのですが、その饅頭を取って食べないと餓死してしまうのです。
その時に、自分一人だけ食べて生きられればよいとなれば、一つ取れれば、しばらくは休んでもいいし、失敗してもいいかもしれない。
 
でも、経営者として、後ろに何十人、何百人も抱えている時に、その饅頭をその人間分取っていって、後ろにいる人間に渡していかないといけない。そうでないと、自分が抱えている、後ろにいる人間達が食べられず、餓死してしまうので、
 
経営者は必死に、休みなく饅頭を取らないといけないし、失敗も許されない、というのです。

 
私はこの例えを読んだ時、新幹線の移動中だったのですが、少々魂が震える思いがしました。正直、「全従業員の物心両面の幸福を追求する」を打ち立てられた経緯を初めて読んだ時はそこまでの衝撃はなかったのですが、
 
本記事を読んで、稲盛さんが真剣に向き合われていた緊張感、責任感を感じることができたように思いました。
改めて、リーダーとしての責任、責務を痛感するお話しできた。

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