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吉野家の牛丼は、キン肉マンが食べていた頃の牛丼より高いのか、安いのか

今日の日経新聞朝刊20面で「米国産牛肉5割高 6~7月、干ばつで供給減少 対日価格 牛丼各社 負担増す」という記事がありました。
 
アメリカのテキサス州の干ばつにより牧草の生産が減少し、飼養できる牛が減少しています。その為、牛肉が減少し、価格が高騰しているのです。
 
ここで影響が懸念されるのが吉野家さんを始めとした牛丼屋です。牛丼の調理で使うタレに最も合うのが北米産の牛肉とのことで、BSE問題で北米産の牛肉が使えなくなった2004年には牛丼の販売を中止しました。今回も、牛肉高騰は牛丼屋各社に影響を与え、既に21年、22年と値上げしていますが、一段の値上げに踏み切る可能性があります。
 
さて、私が一番はじめに吉野家さんを意識したのは、「キン肉マン」(1979年~)です。キン肉マンは、本来はキン肉星の王子でありながら、地球で貧しい生活を送っていた為、「安い、はやい、うまい」と吉野家の牛丼が好物でした。
 
キン肉マンが「安い」としていた頃の吉野家の牛丼はいくらだったのでしょうか。
1979年の牛丼(並)は350円でした。但し、これは当時の額面ですので、現在の貨幣価値だどの程度の価格なのか確認する必要があります。少し調べると1979年に対する現在の貨幣価値が1.3倍とありましたので、概ね現代の455円位の価格だったのではないでしょうか。
 
それでは、現在の吉野家の牛丼(並)の価格はいくらでしょう。これが税抜で408円、税込で448円となります。概ね、キン肉マンの頃の牛丼の価格と、現代の価格は大きな差はないと言えそうです。
 
しかし、今後は牛丼の価格が突き抜けて行く可能性があります。冒頭にあったように米国の牛肉が高騰しているのに加え、円安が進めば更に輸入価格が上がることになります。そもそも米国のインフレ傾向は、長期的に牛肉価格が高止まりする懸念があります。
 
もう少し注視が必要ですが、そのうち、牛丼はキン肉マンが貧しかった頃に食べれていた「安い」外食ではなくなるかもしれません。

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