破綻する会社の特徴、パターンとは

先週は「なぜ倒産 破綻18社に学ぶ失敗の法則」を読んでみました。自分の仕事上も破綻会社の事例は学ぶことが多く、この「なぜ倒産」シリーズはできるだけ読むようにしています。
 
このシリーズでいつも感じるのですが、破綻する会社の特徴、パターンとして大きく2つあるなと感じます。
前置きとして書いておくと、外部環境の変化だけが要因となって破綻することは少ないのではないかなと思います。
 
1つ目は世の中が大きく変化しているにも関わらず、その変化に対する対応ができていない、もしくは不十分であることです。
 
内部・外部ともにしがらみが多いこともあると思うのですが、お客様や社会あっての事業ですので、そのお客様や社会が変わっているにも関わらず事業が変わらないということではよくないと思います。もし変わらないとするならば、事業本位、内部志向になっていないかの検証が必要です。
 
2つ目は事業欲が強すぎる場合にも、破綻に至ることが多いのでは、と感じます。
 
事業欲の強さも大事なエネルギーだと思いますし、その結果としてうまく行っている時は何の問題もないように思えるかもしれません。しかし、コロナ禍のように外部環境が突然変化する場合があります。事業欲の強さゆえに無理な経営をしていると、こうした外部環境の変化時に破綻することになりかねません。
 
そもそも事業欲の強さというのは、自己顕示欲とかコンプレックス等、私利私欲から来ていることもあります。本当にその事業欲やお客様や従業員にとって必要なものなのかの振返りが必要です。
 
前置きとして、外部環境の変化だけで破綻することは少ないのでは、と書きましたが、要は外部環境が変化した時に、「①外部環境への対応不十分で破綻」するか、「②事業欲による無理な経営が行き詰るか」の2点なのではないでしょうか。逆に言えば、外部環境に十分に対応しつつ、無理がない、というこの2つをバランスを両立させれば、企業の存続可能性は高まるようにも思えます。
 
企業の破綻も含めて「失敗の本質」は奥深いものがあると思いますので、引き続き学んでいきます。
 

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