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読書からの学び

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ビジネス書、歴史書、哲学書を中心に年間120冊程度の本を読んでいます。その中から、これからのビジネス、人生の中で学びになると思ったことをご紹介していきます。
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#稲盛和夫

稲盛和夫さんの考え方の集大成、バイブル

昨年8月に亡くなられた稲盛和夫さんの「京セラフィロソフィ」を先日読んでみました。 「京セラフィロソフィ」は、京セラにて社員の方々向けに元々書かれたもので、その内容は稲盛さんが考えられてきたこと、言われてきたことの集大成のような感さえあります。 誤解を恐れず言えば、その分厚い本の装いもあいまって、稲盛和夫さんのバイブルといったところでしょうか。   本書の中では、繰り返し「企業の中において考え方をそろえること」の大事さを稲盛さんは強調されています。そして、この「京セラフィロソフ

稲盛和夫さんの「全従業員の物心両面の幸福を追求する」の真剣さを改めて感じた記事

日経トップリーダーさんで「京セラ創業者 稲盛和夫の言葉」というシリーズが掲載されているのですが、12月号が「経営者の判断基準③全従業員の物心両面の幸福を追求する」というタイトルでした。   タイトルの「全従業員の物心両面の幸福を追求する」は、京セラさんの経営理念であり、稲盛さんの創業時の体験に基づいて打ち立てられたことは存じ上げていました。正直、その経緯については目新しいものではなかったのですが、   私がこの記事で一番学びになったのは、「商売とは饅頭の凄ましい奪い合い」とい

稲盛和夫さんから学ぶ、燃える闘魂

先日、今年の8月に亡くなられた稲盛和夫さんの考え方をまとめられた「経営12か条」を読んでみました。   12か条ごとに章立てがされているのですが、私がこの中でも強烈に印象に残ったのは、 第3条 強烈な願望を心に抱く 第7条 経営は強い意志で決まる 第8条 燃える闘魂 でした。   なぜこれらの章が印象に残ったのか。もちろん、事業目的・意義を考える、アメーバ経営、値決め、新規事業等の話もそれぞれ学ぶことはありました。   ただ、この3か条は単なる学びを超えて、心を揺さぶられるも