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読書からの学び

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ビジネス書、歴史書、哲学書を中心に年間120冊程度の本を読んでいます。その中から、これからのビジネス、人生の中で学びになると思ったことをご紹介していきます。
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#ビジネス

ビジネスの本流(正兵)ではない奇兵にフォーカスをあてる

しばしばビジネスにおいては、ビジネスモデルの本流でないところがビジネスの勝敗を決することがあります。   例えば機械販売。機械本体の販売が本流でしょうが、実は販売後のメンテナンスや部品供給が大きな収益源だったりします。身の回りだと、コピー販売後のメンテナンスサービスやトナー販売が分かりやすいでしょう。   例えばカミソリ販売。ジレット社はカミソリ本体販売後の付け刃が収益源です。   例えばシステム業界。システム開発が本流のように見えますが、その後の保守・メンテナンスが大きな収

国が傾くかと思うくらいの教育投資、教育立国しかないのではないか

先週はピータードラッカーの「ポスト資本主義社会」を読んでみました。 本書は、1993年という冷戦が終了した直後に書かれたこともあり、経営に関わることだけでなく、政治や国家のこれまでの在り方や今後の在り方についても言及しており、(ドラッカーにはしばしばあることなのですが)非常に多角的に書かれた一冊です。   そんな多角的な内容の中で、印象に残ったことも多角的でありながらも、あえて一番印象に残ったところは、最終章の「知識」です。   この前までに、今後は知識社会が更に進んでいき、

コロナ禍の変化は、コロナ禍が終わったら終わるものではない

先週はマッキンゼー社の作成による「ネクストノーマル」を拝読しました。 売れ筋のビジネス書の為、読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のコロナ禍の変化をよくまとめた一冊だと思いました。非常に多角的な調査結果を踏まえており、学ぶことが多々ありました。   今回のコロナ禍を踏まえ、消費者行動や移動手段の変化を捉えたビジネス環境変化、デジタル化やサプライチェーン等のテクノロジー変化、ダイバーシティーや健康マネジメント等の組織・人の変化、その他社会全体の変化等で構成されています