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読書からの学び

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ビジネス書、歴史書、哲学書を中心に年間120冊程度の本を読んでいます。その中から、これからのビジネス、人生の中で学びになると思ったことをご紹介していきます。
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#世界史

ロシアで繰り返される、融和のあとの強権。中庸は難しい。

1週間後の3月17日にはロシアの大統領選挙が予定されており、プーチン大統領の5選が確実視されています。直近でも政敵ナワルヤナ氏が北極圏の監獄で亡くなるなど、その強権ぶり、専制ぶりは健在と言わざるえません。   ロシアは、プーチン大統領に限らず、 歴史上に強権的、専制的な君主、リーダーが多数いました。 ロシア帝国時代の皇帝であったピョートル大帝、エカチェリーナ女帝、またソ連時代のスターリンなどは有名なところです。   先日、講談社から出版されている「興亡の世界史」シリーズの「ロ

高校時代に気になっていたガリバルディというおっちゃんについて

高校時代に世界史を勉強していた時、19世紀まで分裂していたイタリアが1861年に統一する中で気になっていたことがありました。 イタリア王国が生まれるにあたり、北部はサルディーニャ王国という国を中心に統一が進んでいたのですが、南部は両シチリア王国という勢力が強いために南北統一が難しいと考えられていました。 そこに、ガリバルディという人物が現れ、両シチリア王国を征服し、イタリアは南北統一できたのです。   「なんだこのガルバルディというおっちゃんは、唐突に現れて」と高校で世界史を

国家の栄華盛衰なんて、20年や30年で計れないもの

先週は現在は立命館アジア太平洋大学の学長で、ライフネット生命の社長であられた出口治明さんの「全世界史」を読んでみました。   約5,000年に渡る世界史を俯瞰していて、改めて世界の歴史の流れをストーリー性をもって学ぶにはとてもよい一冊だと思いました。出口さんが生粋の学者でない故だと思いますが、とても分かりやすく書いていると思います。   一方で、出口さんには恐縮ですが、日本生命でのご経験、またライフネット生命の社長を通して感じられたことと歴史の出来事をクロスしながら書かれると