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仕事に活かせる中国古典

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数千年の風雪に耐え、今なお世界中で評価されている中国古典。現代を生きる私達が「よい仕事」を取組むにあたり、どのような中国古典の教えが活きるのかご紹介できればと思います。
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#反省

目につく人のよくない所は、自分にもあると考える

子いわく、「三人あゆめば、必ず我が師有り。その善き者をえらんでこれに従う。その善からざる者にしてこれをあらたむ」(論語、述而第七) (先生がいわれた。「私は三人で行動したら、必ずそこに自分の師を見つける。他の二人のうち一人が善い者でもう一人が悪い者だとすると、善い者からはその善いところをならい、悪い者についてはその悪いところが自分にはないか反省して修正する(どこにいても師はいる。我以外皆師である)。」) どうしても人間なので、人のよくない所を見てしまうと、そこに目が行き、

2022年が暮れ行く中での反省

子いわく「人のおのれを知らざるをうれえず、人を知らざるをうれうるなり」(論語、学而第一) (先生がいわれた。「自分をわかってもらえないと嘆くより、人を理解していないことを気にかけなさい」) 2022年も暮れ行く中で、自分を改めて振返る心境になるのですが、 つくづく自分にはまだまだ他の方から謙虚に、素直に学ぶ努力が足りないな、と反省しているところでした。 他の方が言われていること、取り組まれていることに実は素晴らしいものが沢山あるのに、それを謙虚、素直に取り込め切れ

反省

子いわく、「仁におるをよしとなす。えらんで仁によらずば、いずくんぞ知なるをえん。」(論語、里仁第四) (先生が言われた「仁(思いやり)の中にいるがごとく、判断を仁におくのが、よい生き方である。あれこれ選んで仁から外れてしまうのは知者とは言えない」) 論語が言うところの仁、他者への思いやりや配慮を大事にしようと思っていても、日々の活動の中それ以外の基準や諸々もありながら活動してしまうものです。そのうち、自分としては大事にしているつもりでも、周囲や相対する方からは、もっと内部