元社畜の回想❶

このシリーズでは、文系の私が新卒でIT系の会社に就職し、立派な社畜となり、そして会社を辞めるまでの経緯をなるべく当時の恨みや苦しみを交えながら紹介していけたらと思います。
そして、もしこれを読んでいる方の中で当時の私と似たような境遇の方がいたら、こんな私の体験が何かの参考になれば幸いです。
(※これからの物語は、あくまで私の体験と主観と悪意と恨みと憎しみが混在した文章ですので、そういう考えの奴もいるんだな程度に考えてください。)

私は2017年末に約4年勤めた会社を退職した。
辞めた理由はいくつかありますが、それは次回以降に。
今回は文系の私がなぜIT系の会社に就職をしたか(なぜ社畜への第一歩を踏み出したのか)をお話しします。
本題に入る前にお伝えしておきますが、私はIT業界に入ったこと自体は全く後悔していませんし、むしろプログラミングが多少でもできるようになれて良かっと心から思っています。

社畜以前の私はいわゆる文系科目を専攻する普通の大学生でして、特にたいした特技があるわけでもない、ごくありふれたモブキャラAでした。
そんな私も就職活動をすることになり、就活サイトに個人情報と引き換えに登録し、いざ職を探そうと思ったのですが…

特にやりたい仕事なんかないという初めの一歩目からつまづいていました。

周囲の友人達は早々に志望業界を決め、説明会の予約に精を出し、ESを添削してもらったりしているのに焦りを感じた私はこのように考えました。

自分が志望する業界は特にないけど、性格診断の結果とマッチ度の高い業界受ければとりあえず内定もらえるっしょ!

今思い返せば、これが社畜への第一歩だったなと思います。
もしここで自己分析なり周囲にアドバイスをもらうなりもう少し真剣に就活と自分に向き合っていれば、辛い体験も、前職の上司を憎むこともなかったのかも知れません…。
そして性格診断の結果、マッチ度の高かった業界が、IT業界でした。

PCなんてレポートを書くかYouTubeで動画見るかしか触ったことのなかった大学生がIT業界なんてやっていけるのか?と思いましたが、就活サイトの「未経験でも大丈夫!」とか、「研修でしっかり教えて、その後のOJTでも先輩がマンツーマンで指導!」とか、「私も文系でした!」の文字にすっかり騙された素直な私は根拠のない自信に満ち溢れ、なんとかなるだろう!(きっと会社が新人の私を手取り足取りなんとか育ててくれるだろう!)と信じきっていました。
そうして一通り不合格やお祈りをくらい、サイレントに怯え、時には圧迫面接にも耐えながら、なんとか内定をある企業からもらいました。それが前職でした。

そしてこの内定が社畜養成所への招待状でした。


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