月末恒例会員向け近況報告や雑談など。6月末編。

月に一回、だいたい月末には、最近の近況報告とか、最近読んだ本とか、クライアントで起きたこととか、時事問題に関する感想とか、そういうのをざっくばらんに語ってしまう回にしようと思っています。

今月は、色々と「自分の論客的立ち位置」を微調整して微調整してズラしてきた成果が、世の中とパキッとハマった手応えが結構ありました。

この記事の告知ツイートが数百万インプレッションってぐらいバズって、米国在住のリベラル派からもトランプ派からも、国内でも右翼さんからも左翼さんからも、もっと普通のノンポリっぽい人からも読まれたのは大きかったです。

もちろん暴言も沢山飛んできたけど(笑)、その一つひとつが凄い勉強になりました。

たとえば半年前のこの記事とかも相当バズってツイッターのフォロワーがモリモリ増えたんですけど、でも「この論調」では顧客層が右サイドにしかいなくて、この立ち位置のまま「もっと売っていく」をやっていてもどこかで頭打ちになってしまうなと感じていたので。

いったんは多少アクセスの数字が落ちても、「右のみ」に響くような立ち位置から徐々にずらしていって、「在米リベラルからガチのトランプ派まで、右翼も左翼もノンポリも」読める立ち位置でまたアクセスが取れたのは大きかった。

結局「論客ビジネス」というのは、ある程度売れ始めてしまうともう「その位置」にピン留めされて剥製にされてしまうというか、よほどのことがないとそこから動けなくなるのは避けられない構造があるので、ここの微調整を最後まで徹底的にやるのは大事なことなんですよね。

自分の場合は特になんですが、「もっと声を大きくもっと記事を連続して出す」よりも、「ちゃんと微調整がハマった」ら莫大なアクセスが集まるのがネット記事なので、もう少しの間「微調整」をやりきれば、世の中と間違いなく噛み合った形に持っていけると思いますし、そしたら他の論客さんとのコラボ的なことももっとやりやすくなると思っています。そしたらもっとウェブ記事の数も増やしていけるはず。

その他にも今月の色々な事件を振り返りつつ、「一回分の記事」にできないけど色々と考えた面白い話みたいなのも拾っていきながら、今の人類社会、日本社会、そして我々はどこへ向かいつつあるのか?みたいなことを考える記事にします。

特に今月は、一個前の記事でも書いた「円安」の話と、電力問題とか、アメリカの銃乱射事件と妊娠中絶に関する判決の話がとにかく大きかったですね。あとスーパーで買物していて感じる日本における物価高のパターンとその背後にある構造の話とか。

それらのバラバラの事象について一つにつなぎながら深堀りして考える内容も色々書きました。

2022年7月から、記事単位の有料部分の「バラ売り」はできなくなりましたが、一方で入会していただくと、既に百個近くある過去記事の有料部分をすべて読めるようになりました。また、結構人気がある「幻の原稿」一冊分もマガジン購読者はお読みいただけます。これを機会に購読を考えていただければと思います。

普段なかなか掘り起こす機会はありませんが、数年前のものも含めて今でも面白い記事は多いので、ぜひ遡って読んでいってみていただければと。

また、倉本圭造の最新刊「日本人のための議論と対話の教科書」もよろしくお願いします。以下のページで試し読みできます。

ここまでの無料部分だけでも、感想などいただければと思います。私のツイッターに話しかけるか、こちらのメールフォームからどうぞ。不定期に色んな媒体に書いている私の文章の更新情報はツイッターをフォローいただければと思います。

「色んな個人と文通しながら人生について考える」サービスもやってます。あんまり数が増えても困るサービスなんで宣伝してなかったんですが、最近やっぱり今の時代を共有して生きている老若男女色んな人との「あたらしい出会い」が凄い楽しいなと思うようになったので、もうちょっと増やせればと思っています。私の文章にピンと来たあなた、友達になりましょう(笑)こちらからどうぞ。

また、先程紹介した「新刊」は、新書サイズにまとめるために非常にコンパクトな内容になっていますが、より深堀りして詳細な議論をしている「みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか?」も、「倉本圭造の本の2冊め」として大変オススメです。(Kindleアンリミテッド登録者は無料で読めます)。「経営コンサルタント」的な視点と、「思想家」的な大きな捉え返しを往復することで、無内容な「日本ダメ」VS「日本スゴイ」論的な罵り合いを超えるあたらしい視点を提示する本となっています。

さらに、上記著書に加えて「幻の新刊」も公開されました。こっちは結構「ハウツー」的にリアルな話が多い構成になっています。まずは概要的説明のページだけでも読んでいってください。(マガジン購読者はこれも一冊まるごとお読みいただけます。)

ここから先は

3,448字
最低でも月3回は更新します(できればもっと多く)。同時期開始のメルマガと内容は同じになる予定なのでお好みの配信方法を選んでください。 連載バナーデザイン(大嶋二郎氏)

ウェブ連載や著作になる前の段階で、私(倉本圭造)は日々の生活や仕事の中で色んなことを考えて生きているわけですが、一握りの”文通”の中で形に…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?