デッサンの大切さ - 写真と自分の目
前回、たくさんの情報を得ながら描いたものと、写真だけを見たデッサンでは、大きな差が出るのは必然です。と書きました。
写真はレンズが捉えたものを正確に保存してくれます。
位置や形状、色、一瞬の出来事など、人間の目と脳では記憶しきれない
膨大な情報をです。
「正確に」と書きましたが、「不正確」でもあります。
何に対して不正確だと思いますか?
それは、自分の目と比べてです。
写真には間違いがたくさん写っています。
犬の顔をアップで撮影したら、鼻が巨大に写ります。 現実ではないですね。
高層ビルはピサの斜塔のように斜めに写る。
花を撮ったら、手前の葉が巨大に写る。
美しい夕焼けは肉眼の3割程度にしか再現してくれない。
花弁が風にそよいでも、ブレてしか写らない。
5人並んで撮ったら、両端の人の顔が平たく写った。
写真の間違いは他にもたくさんありますね。
どうですか?写真が嫌いになりましたか?
次回に続きます、お楽しみに。
林敬三
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