デッサンの大切さ - 感性と魂が宿る
前回、「他にもデッサンすると良いことがたくさんあります」と書きました。
それは、
①デフォルメがしたくなります
②バランスの取り方が上手くなります
③どこを中心にデッサンすればよいか、自然と分かるようになります
④構図が良くなります
カメラ撮影したモチーフとカメラと同じ目線で見たモチーフが、大きく違うということは、だれでも気づいていると思います。
気づいてはいても、同じモチーフを同じ位置からデッサンしてみて、比較検討することはあまりしないと思います。
カメラで撮影したモチーフを、カメラと同じ目線で観ると、カメラでは完全に隠れて見えなかったところが、肉眼では見えるのです。
顔を1㎝左右や上下に振るだけで、まるで違ったモチーフが生まれるのです。
ましてや、人間の右目と左目は7㎝も離れているわけですから、隠れていたものまで見えてしまうのです。
だから、デッサンは大切なのです。
そこには、作者の感性と魂が宿るからです。
こんな話は皆さんきっと退屈でしょうね。
私は一人熱弁を奮っていますので、もう少しお付き合いください。
デフォルメ(誇張)をしたくなる、と述べましたが、
デフォルメは必要なのでしょうか?
デフォルメによって何が変わるのでしょうか?
それは、自分独自のカタチが生まれる。
これだけでも凄いことですよね。
そのうえ、色使いを大胆にできる。
これだけでアートですよね。
誇張するので、パンチが効く。 これだけでも覚えてもらえますよね。
一番訴求したいところを激しく誇張できる。 これだけでも人の心に食い込めますよね。
デフォルメによって、構図が自由奔放にできる。 これだけでも観る人を楽しませられますよね。
どうですか?デフォルメの効用。
凄いでしょう。
私が言いたいのは、「芸術は爆発だ!」と大先生がおっしゃいましたが、
わたしも、そのとおりだと思います。
あなたもデフォルメに挑戦してみませんか?
次回からは彫紙(ちょうし)アートの彫るテクニックについてお話ししていきましょう!お楽しみに。
林 敬三
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