作品コンセプト - 独自性
前回は、「一貫性のない作品作りは観る人が目を回してしまいます」と書きました。
いろいろ試して、「売りやすい」あるいは、「好評なテーマの作品」に徐々に絞り込んでゆくのも選択肢のひとつですね。
私は、彫紙アートを始めて3年間は植物を95%、動物を5%の比率で描いていました。風景画や建築物、車や飛行機などは描かないと決めました。
私は一時期「青い星のゆかいな仲間」というコンセプトで様々な動物や虫などを滑稽な表現で作品にしました。
動物たちにもっと笑って生きてほしいと思ったからです。
人間のエゴで、多くの動物たちが絶滅へと突き進んでいます。
最近は植物もときどき描きますが、80%以上は動物にしています。
動物ではフィーリングライン作品が100%です。
それは、私独自のライン作品だからです。
水彩や油彩は滑らかで細い動きのある線の作品は描きにくいから描く人はほとんど見かけませんね。
つまり、このフィーリングライン アートは私独自のアートと言えます。
皆さんも、独特の表現方法を見つけ出し、アートに昇華させてください。
それは、自分との闘いです。
敵は自分です。「そんな表現は無理」と思えば実現しません。
途中で諦めても実現しません。誰でも、下手な下絵をたくさん描いて上手くなります。この過程を跳び越えることはできないのです。
最低でも3年間は下手な下絵を山のように描きましょう。
ある日、突然、「できた!」という瞬間が、必ず訪れます。
「自分でもできる」と思った人だけができるのです。
やってみるしかありません。
さあ、自信をもって続けてみましょう。
次回をお楽しみに。
林敬三
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