国債による公的支出

国債発行とは、政府による貨幣発行です。

なぜ国債を発行するのかというと、政府が日銀当座預金(政府預金)を調達するためです。

なぜ政府預金を調達するのかというと、政府が公共投資や公務の支払いをするためです。

政府が国債を発行してどのように公的な支出が行われるのか、お金の流れを紙芝居で解説します。知ってしまえば単純な話なので、何度も繰り返して見てみてください。(実際の順番は必ずしもこの通りではありません。わかりやすくしています。)

公的なサービスというのは例えば、行政サービス、教育サービス、防衛サービス、警察サービス、防災サービス、医療サービス、福祉介護サービスなど、いろいろあります。

公的な財(モノ)とは例えば、道路や橋、港湾、トンネルなど、いわゆる公共工事で整備されるインフラなどを代表に、これもいろいろとあります。

財やサービスは、政府に提供されるというより、国民に提供されます。

つまり、こうです:

  • 民間銀行は、国債をタダで入手しました(マクロで)。

  • 国民には、政府主導で生み出された公共の財やサービスが提供されました。

  • 国民には、公共の財やサービスを生み出すための労働に対する対価が支払われました。(公務員だって国民ですよ)

非常に大切なので、もう一度要約します。

政府が国債を発行して公的に支出すると、「公的なモノやサービス」という成果が生まれ、その対価(所得)は、市場に新たに発行された貨幣(銀行預金)として支払われます。これ、まぎれもなく正しい事実です。

まとめ

ここでは、国債発行により政府預金を調達し、それを使って公的な支出を行う流れを説明しました。これによって、市場の貨幣量が増えたことがわかります。次の記事で、貨幣供給という観点でこれを振り返りたいと思います。

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