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【自責or他責】

今回は私が現役中に早く気づけばよかったなと思うことをお話しします。

18歳でプロ野球選手になった私はずいぶん生意気な高卒新人でプロ野球に入るとき心に決めていたことがあった。

『人の手は借りない・1人でこの世界を生きていく』

プロ野球は競争の世界で自分が上手くなれば、結果を出せば一軍にいけるだろうし自分自身で道を切り開けばいい、そのように思っていた記憶がある。

ですのでチームメイトは全員敵だ!だから仲良くする必要もないとまで思っていた。

しかしだ…試合にも出してもらえない、たまに出ても打てない、そんな毎日が待っていた。

その時の心境はこうだ

『もっと使ってくれれば絶対打てるはずなのに』

『たまにしか出してくれないから打てなくてもあたりまえ』

これが他責の始まりだった

人と比べることではないが人一倍練習もしていたしバッティング練習でも飛ばしまくっていたし(勘違い野郎)なんで使ってくれないんだ!!!

結果が出ない、試合に出れないことを完全に監督・コーチの責任にし始めていたのです。

自分の実力もわかってない、チームの方針もわかっていない、なぜ試合に出れないのかもわかっていない、今考えるとほんとにバカ野郎だ。

結果が出し続けられない私はなんとかこの状況を打開しようとし、コーチや先輩にアドバイスを求めた。

でも全く状況が変わらないし打てない…

その時の私の気持ちはこうだ

『教えてもらったことやってるのに打てへんやん』

最悪最低の他責…

そんな日々が入団して4年ほど続いたためマニアックな人はわかると思いますが私はシーズン中バッティングフォームをコロコロ変えていた。

そんなんで結果が出るはずがない…

結果が出ないことを他責にし続けた私はふと気づいた。

『俺は自分自身の軸がない』

これに気付いたと同時に覚悟が生まれ、こんなマインドになった。

自分がこれだと決めたことをやってダメだったらすべて自分の責任!

ダメだったら戦力外になっても納得いくし、他責にして首になったらモヤモヤしたまま野球人生が終わる、それは絶対に嫌だ!

こう思い始めた時、不思議な感覚が始まった。

コーチや先輩にあーだこーだと言われても自分の軸があるため素直に聞く耳を持つことができ、自分の軸にプラスαがうまくできるようになり、アドバイスの取捨選択ができるようになったのだ。

これが体に染み付いたのは七年目くらいの頃だったが、この頃から結果が出始めるようになり、打てなくてもモヤモヤしない、打てたら打てたで満足しないで練習をする、そんな良いサイクルができ始め、毎日が楽しくなっていった。

実は他責より自責のほうが楽なことに気づき、さらに自己分析や反省と修正ができるようになり成長スピードも早くなっていくことを実感した。

【もっと早く気づけばよかった】

私の現役中の後悔です。

【でも一つだけ言えることは、過去の後悔も現在の自分にとっての財産】

今回も長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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