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小阪修平さんが哲学を解説したテレビ番組「哲学の傲慢」:一戸信哉の「のへメモ」 20211113

11/12の放送、エクアドルで有機農業に取り組んでいる、敬和卒業生の高橋力榮さんがゲストでした。バナナやカカオ生産の話は面白く、とてもスケールの大きな話で、学生たちはあっけにとられている様子でした。小さくまとまらずチャレンジしていくにはどうしたらいいのか。いろいろ考えるきっかけにしてほしいです。

一方私にとって興味深かったのは、敬和在学中、高橋さんが主に勉強していたのはマックスウェーバーや構造主義だったということでした。レヴィ・ストロースを学んでいくうちに、農業にたどり着いたという話、私の中では必ずしもつながりませんでしたが、自分も学生時代、わからないなりにマックスウェーバーのゼミに入り、構造主義、レヴィ・ストロースなどもわからないなりに一生懸命読んで、議論していたことを思い出しました。当然高橋さんには親近感を覚えたのですが、自分自身はその後哲学の勉強は棚上げにしたままになっています。ただ学生の頃に見ていた哲学の番組のことを思い出しました。

1990年代、実験的な番組作りがウケていたフジテレビの深夜枠で、「哲学の傲慢」という番組をやっていました(今調べるまでタイトルは忘れてました)。フジテレビにいきおいがあった時代ということでしょう。

きたろうさんを聞き手として、在野の哲学者小阪修平さんが、わかりやすく解説されていました。小坂さんの話をきいて、そのとき限りではわかったような気になっていましたが、自分で本を読んでいるとまた泥沼にハマり、よくわからなくなるということを繰り返していたような気がします。もしかすると、人生経験の少なさゆえに、よく理解できなかっただけなのかもしれませんし、今でもかわらないのかもしれません。

小阪修平さんは学生運動に没頭したのちに、東京大学を中退して「在野の哲学者」になったという方でした。2007年に60歳で亡くなられています。

小阪修平さんのヒット作「イラスト西洋哲学史」という本は、2019年に新装版として復刻されていました。私もこの本を買った記憶があり、家のどこかにあるのだろうと思うのですが、思い出せません。


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