見出し画像

回春丹「初恋」:村下孝蔵「初恋」(1983年)の広東語版をリメイク:一戸信哉の「のへメモ」 20211130

中国にいる卒業生(正確には元交換留学生)から、Tiktokの動画が送られてきました。あれ?きいたことがあるなあというメロディだったので、なんて曲かと聞くと「初恋」という曲だといいます。歌詞は広東語で、作曲は村下孝蔵。

村下孝蔵の「初恋」の広東語版でした。アレンジはだいぶ違います。

村下孝蔵さんの「初恋」は1983年2月のリリース。今年のオリコン年間14位、ザ・ベストテンでは、年間6位だそう。このころ、これだけヒットした曲というのは、誰もが知っている歌でした。その後村下さんは、1999年に46歳で亡くなっており、すでに没後20年が過ぎています。おそらく学生たちはこの名前を聞いても知らないでしょう。

この曲は、日本でヒットしたあと、林慧萍(北京語)と林志美(広東語)にそれぞれカバーされています。林志美のほうはサブスクでいろんなバージョンが公開されていますが、オリジナルと思われるものは、村下孝蔵のオリジナル・バージョンに近いアレンジです。これが進化して、2021年公開されているのが、回春丹バージョンということになるのでしょう。


紹介してくれた卒業生によると、80-90年代の曲をリメイクするのが最近中国ではやっているのだそう。おそらく広東語曲の場合には、80年代あたりであれば、一定割合で日本の曲がまじり込んでいるということになるでしょう。面白い現象ではありますが、一方日本の若者がこの曲を知っているかと言うと、多分知らないわけで、交流は生まれにくというところが「玉にきず」かもしれません。

「敬和キャンパスレポ」の番組の中でも、タイミングをみつけてご紹介したいエピソードです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?