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MCエッセイ Vol.24 5大会連続出場 新発田の公務員パラリンピアン(有本らな)

まだまだ新型コロナウイルスの影響を受けながらも開幕した平和の祭典「2022年北京オリンピック・パラリンピック」。


日本は冬のオリンピックで最多となる18個のメダルを、パラリンピックでは7個のメダルをそれぞれ獲得しました。オリンピック金メダリストには村上市出身の平野歩夢さんも名を連ね、新潟だけでなく、日本、世界が沸いたあの勇姿は、みなさんの記憶にも強く残っているかと思います。 

一方、平和の祭典とは言いつつも、オリンピック・パラリンピックは勝ち負けの勝負の世界。惜しくもメダルや目標に届かなかった代表選手も少なくありません。惜しかった選手たちも、たくさんの勇気や感動を届けてくれました。

その中の一人が、今回ご紹介する、パラリンピック クロスカントリースキー/バイアスロン代表の出来島桃子選手です。
出来島選手は、トリノパラリンピックから5大会連続出場。普段は、新発田市役所スポーツ推進課に勤める公務員として市民の生涯スポーツ振興に携わり、アスリートとして地元の小学校で講演するなど、パラスポーツの普及にも尽力しています。
バイアスロンは、クロスカントリースキーのフリー走法と射撃を組み合わせた競技。持久力と集中力が同時に求められるため、タフでなければ勝つことはできません。
20年以上にわたり、競技の最前線で闘っている出来島選手。その競技生活を支えたのは、「高い自己管理能力にある」と数多くの記事の中で述べられています。
出来島選手のヘッドコーチを務める小舘操さんは、「アスリート雇用の選手に比べると、(市役所勤務の出来島は)確かにトレーニング時間は少ない。しかし、時間を見つけて継続的に練習する力がある。しっかりと体も自己管理ができるから、(47歳という)年齢でも継続的に練習できる」と、ある記事の中で話していました。

私は、複数の作業を同時進行で行うことが恥ずかしながらあまり得意ではありません。いつもざっくりとした計画で物事を進めてしまう節があり、途中で苦労したり、慌ててしまったり…。「次こそは…」「次こそは…」と反省しては同じことを繰り返してしまう。本当に悪い癖です。

学生生活何となくで乗り越えられてきたことも、社会人になったら通用しないことばかりだと思います。仕事に競技に、文武両道に取り組んでいる出来島選手の姿勢を、改めて人として見習いたい次第です。

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