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MCエッセイ Vol.72「リスナーの声に励まされ、MCを続けてきました」(岸田瑠々、田村千尋、山田夏実)

今回のエッセイは、番組担当教員の敬和学園大学国際文化学科の一戸から、2023年3月卒業のMC、岸田瑠々さん、田村千尋さん、山田夏実さんに、お話をうかがう形ですすめます。

一戸信哉:ラジオ番組のMCという大役、おつかれさまでした。毎週の放送を守り続けるというのは、私にとっても大きなプレッシャーで、皆さんにも多くのご負担をかけたと思います。番組制作で自分がよくがんばったな と思う点をあげてください。

岸田瑠々:頑張ったこと…ですか…。正直先生の裏での苦労を知っていると自分のやって来たこと全て頑張りには満たないと思ってしまいます。自分は、自分が楽しむためにMCをやっていたというのが大きいため負担に思ったことは1回もありません。あ、でも朝イチ収録のための早起きはキツかったです。

一戸:岸田さんの生活リズムを整えるのにも、役に立ったわけですね。田村さん、山田さんはどうでしょうか?

田村千尋:まだまだ改善が必要な点ではあると思いますが、お話を聞く中で自分から疑問に思ったことを質問したり、会話を広げていくと言う点は頑張ったと思います。お話を聞きながら次の質問を考えることはとても難しいことだと実感しました...。

一戸:私たちが「第二波」といっているリアクションですよね。最初はみんな用意した質問を読み上げるだけですが、徐々に皆さんうまくなっていきました。

山田夏実:番組制作で言うと、MCも大変でしたがキューシート制作の方が大変だったかもしれないです。MCは私のほかにも担当されている方がいたので毎週収録という訳ではなかったですが、キューシート制作は毎週提出しなければならないものだったのでいつも提出を忘れないか心配でした。最後まで責任をもってやりきることができて良かったなと思います。

一戸:キューシート、おつかれさまでした。無事後輩に引き継ぎもしていただきありがとうございます。キューシートは、放送局では必ず作られているものですので、放送という制度のたてつけを理解する上でも重要な活動です。地味なのですが、後輩たちにもきちんと引き継いでいってほしいです。

番組内容について、周りの人から、直接感想をきいたりすることはありましたか?

岸田:ありますね。大学の事務の方や就職先の方に視聴報告をされることが何度かありました。学生でも何人か聞いてくれている方がいて嬉しかったです。30分もの大切な時間をラジオ視聴に割いてくれるって本当にありがたいことですよね。

山田:私も大学の事務の方や大学の先生から視聴報告をされました。まだ実力が不足している部分が多くあった中、「ラジオ良かったよ。」という言葉を頂きとても励みになったことを覚えています。家族や親戚も私のラジオを聞いていて、恥ずかしかったのですが、聞きやすいと言って貰えたのは素直に嬉しかったです。

田村:私もお二人と同じく大学の事務の方や先生などから「〇〇の回のキャンパスレポ聞きましたよ」と言っていただいたことがあります。やはり聞いてくれている方がいることはモチベーションアップに繋がりましたし、嬉しかったです。


一戸:というわけで、出演しているMCメンバーは、みんな反響を聞きたいのです!番組を聞いている皆さん、何かにつけて、声をかけていただければと思います。良くなかったとことも改善の糸口になりますので、学生たちが打ちのめされない程度に教えて下さい。

皆さん個人にとって、もともとラジオってどんな存在でしたか?実際に制作してみて、ラジオ・ポッドキャストなどの音声メディアについて、何らか可能性を感じるようになりましたか?よくきくラジオ番組やポッドキャスト番組があったら教えて下さい。

岸田:目を瞑っていてもフルで楽しめる睡眠導入を兼ねた娯楽です。高校の時は毎晩ラジオを聞いて寝ていました。当時好きだったのはスクールオブロック。あとFM上越とジェットストリームのCMも好きでした。可能性についてはテレビ大好きっ子なこともあり悲しかな、あまり見出だせていないのが現状です。

山田:車のBGMって感じですかね。私は好んでラジオをあまり聴いてこなかったのですが、親の車に乗ると必ずラジオが流れてたので。よく流れてたのはFMポートだったかな?可能性はあまりピンと来てないのですね…。ラジオだけにある魅力って意外と探すのが難しいです。置き換えることが出来ない何かがあるといいんですけど、今はまだ見つけられてないです。

田村:私は高校時代から好きなバンドやアイドルがゲスト出演する番組をよく聞いていました。音声メディアの可能性と言われると難しいですね...。山田さんがおっしゃっていた車のBGMなどもそうですが、何か作業などをしながらでも聞くことができるのは、音声メディアの利点だと思います。

一戸:皆さんそれなりに、ラジオ体験があったわけですね。しかしなかなか未来は見出せない。ながらで聞けるメリットを活かすには、もっともっと品質にこだわりを保つ必要があるんですよね。

ラジオ番組の制作は、音声だけなので出演者の負担も重くないですし、編集についても、映像ほどの複雑さはなく、でも細部に気を使うところはあり、コンテンツ制作の入り口としても悪くないんじゃないかと思います。でもみんな聞いているかというと、そうでもない。後輩たちにもラジオ制作すすめていただけますか?


岸田︰ラジオ好きは勿論、漠然と何かを作りたがっている後輩にもすすめたいところですね。キャンパスレポの後継者不足問題は微妙に深刻なので小林和紗を勧誘出来たことはキャンパスレポにおける岸田の最も大きな功績かもしれません。
※小林さんは、英語学科の学生ですが、岸田さんの推薦により、ラジオ番組に参加するようになりました。

山田:2年次の一戸ゼミの最初の授業の中でもやり方を教えてもらった気がします。そこで大体は掴めるので、あとは慣れですよね(今も授業でやってるか分からないですけど)。私は家では集中できないので、バイトの合間やカフェ、大学で編集していたんですが、周りからしてみると、編集画面てとても面白いらしく、編集してる姿はかっこよく映るみたいですよ。
なので見た目から入るのもありかと。

田村:今年度卒業制作で初めて映像編集をした身からすると、ラジオ編集のほうがはるかに単純だと思います(笑)ただ、細かい部分のカットに意外と時間がかかってしまうのも事実ではあるんですよね。一戸ゼミの学生であれば、今後映像編集をしなければならない時が来ると思うので、編集作業に慣れるための経験として挑戦してみると良いのではないかと思います。

一戸:メディアとしては地味な存在になっているラジオですが、音声編集している姿は「かっこいい」のですね。ぜひ後輩の皆さんも「かっこいい」存在を目指してほしいです(ほんとかなあ)。

番組制作で、この人に会えてよかったとか、この人の話が勉強になったというのは?あるいは、こういう楽しいこと/得したことがあったという話でも結構です。

岸田:番組で関わった全ての人に会えて良かったです。良い子ぶってませんよ。本心です。バイトで1番好きだった業務が会員情報の入力作業だったくらい情報を蓄えるのが好きな人間なので、どの回も様々なお話が聞けてとても有意義な時間でした。

山田:卒業生の古川海斗さんから聞いたアニソン業界のお話はアニメ産業を大学で学んでいたこともあって、とても興味深かったです。ゲスト出演以降も敬和アニソンプレイリストで度々コメントを頂いて大変お世話になりました。

田村:就職活動を行っていた時期に卒業生や企業の社長さんから聞いたお話は、特に勉強になりました。どういった経験から今のお仕事をすることになったのか、また就職先を選ぶ決め手など、学びになることが多かったです。


一戸:制作に関わった皆さんにとって、成長の糧になったことは、結構あったようですね。よかったです。

では、番組の改善点について。皆さんの世代の制作活動を振り返って、(チームとして)こういう面で番組を発展させられたと思うところ、ここを改善したらもっと番組の人気もあがるのではと思うところ、あったら教えて下さい。

岸田:発展したことは脱一戸信哉現象を少しずつ進められたことですかね。聞いている方が思っている以上にこの番組は一戸先生に頼りっきりです。それでも最近は、音声編集はほぼ完全に学生がやっていますし学生が企画して台本を書くこともあります。山田さんプレゼンツのアニメプレイリストはその代表例ですね。
番組の人気については、アニメプレイリストの様な初見の方でもとっつきやすい回を増やすと上がるのではないかと!

山田:岸田さんに自分の企画を褒められるとなんだか照れちゃいますね、、、。私はただ自分の趣味をラジオでお届けしていただけなんですが、確かに自分の好きなことは語りやすいし、聞いてる方も興味を持ちやすいかもしれないですね。以前、金安くんから曲紹介がとてもイキイキしてましたと言われて、好きなものを語る時に自然と興味を持ってもらいたいという思いが溢れるのかなと思いました。私はアニメでしたけど、本当になんでもいいと思います。名付けるなら、MCおすすめ特集企画ですかね。

田村:MCが話したいことやおすすめしたいことを企画にするのは、MC側も楽しんで意欲的に制作に取り組むことができるので良いと思います。私もプレイリスト企画をやらせていただきましたが、楽しんで番組制作を行うことができました。MCが興味のあることは同じ世代の人たちも興味があることだったりするかもしれないので、今まであまり敬和キャンパスレポを聞いたことがない方に聞いてもらえるきっかけになるかもしれないですね。

一戸:卒業後もそれぞれの就職先で、活躍してください。たまに番組にも出てください。

岸田:是非是非。自分の就職先は新発田で、まだ当分新発田市におりますので何かあったら呼んで下さい。行けたら行きます。

山田:私も就職先は新潟なので、機会があればまた参加したいなと思います。後輩の活躍にも大いに期待してます。

田村:私も新潟の企業に就職します。声をかけていただければ、また番組に参加したいですね。

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