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《お念仏だより#85》お寺で行う結婚式をご紹介

先日の講習会で、
仏式ぶっしき結婚式について
話を聞く機会が
ありました。

講師は、知恩院の
結婚式でも戒師かいし
勤める方でした。

戒師とは、
新郎新婦を導く人で
法要の時の導師どうし
あたります。

え!お寺で結婚式?
と思われた方も
あるかもしれませんが、

実は、私自身
お寺の本堂で
結婚式をあげましたし、

隣寺のご子息の結婚式で
戒師かいしを勤めたことも
あります。


仏式結婚式では
本堂の仏様の前で
新郎新婦が
誓いを立てます。

夫婦の誓いを
仏様に届けるのが
戒師の役目です。

指輪の交換や三々九度も
もちろんありますが、

特徴的なのが、
新郎新婦が、仏前に
お花を供える行華あんげです。

行灯あんどんの「あん」に蓮華れんげの「
と書いて、「あんげ」と
読みます。

花は、新郎が5本
新婦が2本を供えます。

雲童子うんどうじという青年の故事が
行華の元になっています。


雲童子は、仏様に
お花を供えたいと
思ったのですが、

どこにも花が
見つかりません。

それもそのはず、
王様が、国中の花を
お城に届けさせたのです。

雲童子は町で偶然、
7本の花を持った
少女と出会います。

少女は、花をお城に
届けようとしている
ところでした。

雲童子が、
仏様に花を供えて
功徳を積みたいと
熱く語ると、

少女は5本だけ
花を譲ってくれました。

少女は、自分も功徳を
積みたいと思い、

残りの2本を
雲童子と共に
仏様に供えたのです。

二人は夫婦となり、
幸せに暮らしました。

この二人は、後の世でも
シッタルタ太子と
ヤショダラ姫として出会い、
夫婦になりました。

シッタルタ太子は、後に
お釈迦様となられた方です。


厳かな雰囲気の中で
行われる
仏式結婚式は

総本山知恩院のほか
大本山でも
受け付けています。

詳しくは、菩提寺に
おたずねください。




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