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法話とは何か

新聞を読んでいたら、「法話とは何か」という記事が目に飛び込んできました。上下2週にわたって掲載された記事に、とても心を惹かれました。

その記事にもあるのですが、「法話」というのは、お釈迦様の教えをわかりやすく話すことです。

お釈迦様は、悟りを開いた方ですので、その教えは深く、普通の人には理解することが難しいものです。

お釈迦様自身も、そのことは自覚していたようで、話す相手に合わせて教えを説いたようです。

ですから、弟子によって話す内容が違っており、お釈迦様が亡くなった後に、弟子たちがその教えを残そうとして作ったお経には、非常にたくさんの種類があります。

浄土宗では、「無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」という、いわゆる浄土三部経をよりどころとしています。

これらのお経は、とても長く、言葉も難しいので、読んで理解するのは容易ではありません。

そこで、法話というのが必要になります。

私自身は、法話をすることはありませんが、法要のたびに、布教師(ふきょうし)という、法話を専門に行う僧侶を迎えます。

布教師の方々は、必ず話の最初に、「お取次ぎ」します。とおっしゃいます。

お取次ぎとは、「仏様の言葉を皆さんにお伝えします。」という意味です。自分自身の言葉や考えを話すのではなく、仏様の言葉をわかりやすく伝えるのが法話です。

法話の中身を素直に聞けないことも多いものです。人間には、生まれながらに、様々な煩悩が備わっているので、話の内容も、自分にとって都合の良いところだけを聞いてしまいがちです。

しかし、一つでも、自分に取り入れることのできることがあれば、すぐにでも実践してみると、内容の深さに気づかされるものです。

仏様の言葉だと思って法話に耳を傾けてみてください。きっと、新たな気づきがあることでしょう。

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