秋雨

大学の友人が「note会」なるものを立ち上げてくれた。初回のテーマはタイトルの通り「秋雨」。では早速書いていこうと思う。

僕は雨が嫌いだった。空は重たく暗いし、濡れるし、傘を持ち歩くのも面倒。でも一番嫌なのは天然パーマが本気を出し始めること。僕の天パは本気を出したら手に負えない。大泉洋と同じレベルで暴れ出す。ざっとこんな理由で僕は雨が嫌いだった。

だが最近、というより大学に入ってからその気持ちも少し変わってきた。さすがに雨の日が好きになった訳ではないが、前ほどは嫌いじゃない。
僕の雨嫌いのピークは高校時代。毎日のようにサッカーの練習に明け暮れていた僕は雨が降ると憂鬱になっていた。なぜならグラウンドが使えないことによって廊下や階段で中練習をさせられたからだ。普段教室で飄々と過ごしていたのに、廊下なんかで練習したら居残りしてるカップル達に必死な顔しているのを見られる。僕はそれが死ぬほど嫌だった。それに、サッカー部なのにボールに触れないからストレスが溜まる。練習が終われば雨の中、カッパを着てチャリで爆走して帰宅する。そんな感じで高校時代の僕は心に余裕がなかったこともあって、雨の日は「クソ、うぜーな雨」と心の中で1億回念じていた。だから「秋雨」という言葉は知っていたけれど、僕にとっては「秋に降るうぜー雨」だった。
そんな僕も大学に入り、少し心に余裕ができた。雨の中練習することもないし、カッパを着て爆走することもない。だから雨も前よりは嫌いじゃなくなった。梅雨は湿度と温度が高いから結構嫌いだけど、秋雨は涼しいし、しとしと降る感じがいいなあと思ったりもする。
このように思えるようになった、と実感することが大人の階段を登るということなんじゃないかとも思う。高校時代の僕には絶対に思えなかった感覚だ。余裕ができ、嫌いだった雨でさえも悪くないなと感じられるようになった。いずれは雨も楽しめるようになれたらなー、なんて思う。
あまり大したエピソードではないが、「秋雨」をテーマに書くならこんな感じ。書くのは難しいけど、楽しいからまた書こうと思う。「note会」楽しんでやれたらいいな。

#日記 #エッセイ #note #秋雨

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