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感想:「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考」深井龍之介

コテンラジオ信者、深井信者として「歴史思考」を当然購入。
一気に読んでしまったので感想を書きたい。

4/1に手元に届き、
山口への旅行中まずはじめに手に取り、読了した。
山口旅行記も書いたので暇があったら見てね。※萩にはいってないです。

■感想

本の感想としては、まず
平易で、わかりやすく書いてあるので死ぬほど読みやすい。
あと
これまで聞いてきたエピソードのエッセンスを盛り込んであるので復習にいい。
半面、コテンラジオを聞いている以上、新しい情報は少なかったかもしれない。聞いてない人はやっぱりコテンラジオ聞いてほしい。
この本から入って、万が一「大した事ねえな」と思ってもコテンラジオ聞くまで評価は保留にしていただきたい。
本にもあった、アンサリヴァンの話はいつ聞いても感動するし、勇気が出る。
「歴史思考」を体感するにはやはりフランス革命を聞いてほしい。
あとは、ガンジー、最澄と空海、第一次世界大戦など。

■最近バズった言葉

本に関連した話を書くと
少し前に「スティーブジョブズで替えがきくのだから、たいていの人の代わりもきっといるから大丈夫」というカズレーザーの言葉がバズった。

これにたいして、本当にジョブズの替えはいたのか、とかいう論争は置いておいていいと思う。
これは思考法の話で、ストレス社会に悩む人を一人でも救えればいいと思う。
その前提の上で、物申したい。

「代わりがいるから」と考えると、エネルギーを出し、情熱を燃やす弊害となってしまわないか、という疑問が残る。
無気力になってしまう人が一定いて、汎用性が低いように感じる。(否定はしないが、欠点もあるよね、ということを言いたい。)

ただ、これもメタ認知を高めるためのきっかけになると思う。そういう意味では重要な言葉である。

「自己実現」という言葉は手垢が付きすぎた、いわゆるクリシェと呼ばれるものであるが、各々がエネルギーを最大限発揮し、社会に影響を与え合いながら調和していく社会を理想としたとき、やはり無気力な人間を作ってしまいかねないものは危険であると思われる。

「歴史思考」は自由な思考とそれに自他のエネルギーを投資することを後押ししてくれる。
また、ただ存在することの影響すらも認める懐の深さもある。

本に記載のあった、キリストの例はその顕著な例で、生きている間に実はたいしたことしてないキリストが、世界で最も影響与えた人になっていることは、教義とは別の意味で勇気をくれる。

■まとめてみる。

つまり、何が言いたいかというと、カズレーザーの言葉によって新しい知見を得ること自体、メタ認知獲得の手段であり、「歴史思考」こそがメタ認知を獲得した思考であると考える。
この本を読んで、新しい知見だと思った方はぜひコテンラジオを聞いてほしい。
個々のエネルギーの放出が世界に影響を及ぼし、それは強烈な個性と思想、そして存在によって発せられる。
様々な尺度と超長期的視点から見る思考を学ぼう。

■夏油

本記事の着地として、彼の言葉を引用しよう。
かなり私見であるが、「歴史思考」はこの言葉に集約されるのではないかと思う。


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