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【6日目】一緒にお風呂実験

二泊三日の移動教室から娘が帰って来ました。

夫は夜勤の日で夕方までは家にいられるし、私もその日は在宅ワークにして、娘が帰宅するのをふたりで迎えることにしました。

「すごく楽しかったよ〜!」

と、息を切らして帰って来るかと思っていたら、どんよりとした顔で「ただいま〜、疲れた〜、お土産〜」と、エコバッグからザラザラとお土産をテーブルに出し、部屋に入って行きました。

2,000円のお小遣いで買って来た物は、犬の絵が描かれたクッキーと、犬のマスコット、御守りみくじ、移動教室前から欲しいと言っていたレインボースプリングでした。

「クッキーは夏休みにおばあちゃんたちにも持って行きたいから、ケイトは先にひとつ食べてね」と言われたので、私はいいから箱は開けずに持って行ってあげて。と返しましたが、娘をがっかりさせてしまったかも知れません。

自分の物ばかり買って来るのだろうと言うことは想像していたのだから、私ががっかりすることはなかったのですけれど。


娘の行動ひとつひとつが、私のイメージする小学生と違っていて、ついついひと言ふた言付け足したくなってしまうので、仕事が忙しいふりをして、それ以上会話に加わるのはやめて、仕事机に戻ることにしました。

もしかしたら、慣れない移動教室で、気を張って疲れてしまったのかな。
あのぶっきらぼうな態度は、いつもの甘えで、やっぱり家に帰って来てホッとしているのかな。

余計な言葉を飲み込んだおかげか、そんなことを考える余裕が出て来ました。

夫が出かけにお風呂のスイッチを入れて行きました。
娘に「すぐに入るか?」と聞くと「後にする」と言っていました。


ふたりで夕飯を食べながら、移動教室の話を聞きました。

笑い転げるふりをして、娘が私の膝に頭を乗せて来ました。

一緒にお風呂に入ろう!と言うので、お風呂でも話の続きを聞きました。

背中まで手が回らないんだよね。と言うので、背中をゴシゴシしてあげました。

今日は一緒に寝たいな。と言うので、すかさず、いいよ。と言いました。

またしても、湯船でのぼせてしまったので、先にベッドの上で横になっていたら、いつまで経っても娘がやってこないので、気づいたらそのまま眠ってしまっていました。

トイレに目が覚めた2時ごろ、娘の部屋を覗いたら、自分のベッドに上がっていました。
疲れてイビキでもかいているかと思ったけれど寝息さえ聞こえず、不自然にも感じる様な寝返りをうったので、まだ深い眠りについていなかったのかも知れません。


ザワザワとした心とうまく付き合いながら、中断していた実験が再開しました。

娘は変化するのだろうか?

意外にも、私の方に変化が現れているような気がしています。

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