サックスで吹きたいアンコール曲10選
こんにちは!サックス奏者角口圭都です。サックスの演奏楽しんでいらっしゃいますか?
8月を過ぎると、芸術の秋の到来!コンサートが目白押しの季節です。
私もいくつか楽しみなコンサートがありますのでよかったら聴きにいらしてくださいね!
さて今回のテーマは、「アンコールで吹きたい曲」!実は自分も気になっていたり、忘れてしまうので備忘録もかねて。
①ダマーズ「バカンス」
クラシックサックスのアンコール曲のド定番!爽やかで、優しい風が吹いているような曲調で、観客・演者奏法の心をほぐしてくれます。
分数も短く、こってりしたプログラムの後にはちょうど良いですね。
②マティシア「デビルズラグ」
楽しく盛り上げて終わりたいときは、マティシアのデビルズラグ(悪魔のラグ)がおすすめです。
悪魔というタイトルがついている通り、サックス奏者が目まぐるしく速くて難しいパッセージを吹き続けます。
サックスアンサンブルでも演奏されることがありますが、どこまでテンポを上げられるか、お客さんをドキドキさせられるかが演奏のコツですね。
③ピアソラ「アディオス・ノニーノ」
須川展也先生シリーズの編曲作品で、アルゼンチンの作曲家アストル・ピアソラの「アディオス・ノニーノ」。とてもかっこいい作風ですね。
この作品は、故郷のお父さんに向けて作られたと言われています。
お父さんの最後に立ち会えず、悲しみと悔しさを感じながらも、それを乗り越えて進んでいこう、というピアソラの強い信念を感じる作品です。
④カッチーニ「アヴェマリア」
しっとり歌い上げて終わりたいときは、このカッチーニのアヴェマリアがおすすめです。
カッチーニ、というのは偽名で、実際は旧ソ連の作曲家ウラディーミル・ヴァヴィロフという方の作品です。ヴァヴィロフは自身の作品の神秘性を高めるため、偽名を使うことが多かったようです。
聴いていると、祈りたくなる作風ですね。
⑤ボザ「アリア」
クラシックサックスオリジナル作品でしっとり系なら、こちらのボザのアリアがおすすめです。
繊細なピアノの前奏から始まります。フランス流のおしゃれな和音で、切なくも物憂げな旋律は、ここ一番の美音で演奏したいところです。
⑥ミヨー「ブラジレイラ」
少し難度が上がりますが、フランス6人組ミヨーのスカラムーシュから3楽章「ブラジレイラ」も賑やかで楽しいと思います。
明るく楽しい気持ちにさせてくれ、ノリノリウキウキになれるクラシックサックスのオリジナル曲は少ないのでとても貴重な一曲でもありますね。
⑦花は咲く
私がしょっちゅうアンコールで取り上げているのはこちらの曲です。演奏する時は、ヴォーカルの楽譜を見ているのですが、よく楽譜はどれを使っていますか?と聞かれることが多いので1冊ご紹介します。こちらの冊子には「花は咲く」以外にもたくさんの日本の歌が入っていてどれもコンサートで取り上げやすそうでした。
本の中に掲載されている、アンコールに良さそうなものをいくつかご紹介します。
さくらさくら/おぼろ月夜/この道/ふるさと/涙そうそう/上を向いて歩こう/川の流れのように/さとうきび畑/千の風になって/見上げてごらん夜の星を/時代
⑧中島みゆき「糸」
ド定番すぎる歌謡曲ですが、個人的に大好きなので入れさせていただきました。また、こちらの本は驚くべきことにかなりの作品数とピアノ伴奏譜がついていてめちゃくちゃ便利!!と思ったので、シェアします。
「糸」と並んで、「プロヴァンスの風景」やジャズの作品まで並んでいるのはなんだか不思議な気持ちがします。でもすごーくお得ですね。
⑨ポンセ「エストレリータ」
私のファーストアルバム「チャオパリ」にも収録しているのですが、私は演奏時にハイフェッツ版を元にサックス用に音域をアレンジしました。
サックスの楽譜があまり出回っていないようなので、↓の曲集をシェアしておきます。移調して吹いても問題ないと思いますし、他にもいろんな作品が入っているのでこちらもお得感満載です♪
「小さな星」というタイトルの通り、優しくかわいらしい作風です。ただ音域をフルに使うので、聴いている以上に吹くのは難しいです。もちろん音楽的に演奏するためには歌い方やフレージングなどしっかり構成していかなければならないので、アンコールといえど気を抜くと音ミスしやすいので注意です。
⑩アメージンググレイス
アメージンググレイスは無伴奏のソロで吹いても様になるので、何か吹いて!と言われた時によく吹いています。(笑)
こちらの本には伴奏譜がついていますし、他の収録作品もとてもいい感じなのでよくお世話になっています。
◎荒城の月(日本)
◎グリーンスリーブス(イギリス)
◎ロンドンデリーの歌(アイルランド)
このあたりもとても喜ばれるので、おすすめです。
最後に
アンコール曲で取り上げたい10曲(+α)をご紹介しました。他にもいろいろありますね・・・ドビュッシーはじめフランス・スペイン系の作曲家や、ノリのよいポップス・歌謡曲、トラディショナル、アメリカ系などなど。
アンコール曲って、意外と決めるのが難しいなと思っています。お客様の耳には、最後に聴いた作品が残るので、選曲はとても大事ですね。どんなコンサートだったなぁと思わせたいか・・・楽しかった、聴きごたえがあった、心が晴れやかになった、しっとり大人な時間だったなぁ・・・など。
最終的には「コンサートを聴けて良かった!幸せな時間だった」と思ってもらえるように、アンコールまでこだわりのプログラムを用意したいものです。
一緒に素敵なコンサートを目指して頑張りましょう~♪
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