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#2収入源【フリーランス音楽家のお金事情】

こんにちは!サックス奏者角口圭都です。
サックス関連の記事とは別に、音楽家(主観強め)のお金事情についてお話ししてみます。のんびり連載&加筆予定です。

お金のお話ってつい気後れしがちですよね。しかも夢を売る音楽家なのであまり生々しいことは言いづらい。でもnoteならお話ししてもよさそうな土壌があると思い、意を決してお話しします。ぜひ優しい心でお読みください。笑

主な収入源

まずは、主な収入源についてお話しします。
人によって項目の数は違うと思いますが、私の場合・・とご理解ください。

①出演料
②講師・レッスン料
③原稿・作編曲料
④企画運営料
⑤グッズ
⑥広告収入
⑦副業
⑧投資

大きくこの7項目に分けられます。
これを見てどんな感想をもたれるでしょうか?

おそらく会社員で給与所得の方にとっては多いな、と感じると思いますし、同業や似た業種の方だと、こんなもんかな、と思われるのでは?
宝くじでも当たれば、ここに不動産収入でも入れたいですw

各項目には複数の取引先があるので、仕事内容もいろいろなものがあり、かなり細かく派生していきます。(余談ですが確定申告の時には、クライアント先のデータを書き出す作業がとても大変です。)
音楽系だと印税収入が主な収入源の方も多いですね。
また、出演料や講師料はなんとなく想像がつくけど、⑤以降って一体どんなことをしてるの・・・?と思われる方もいらっしゃると思います。そのあたりは、次の連載で。

会社員の方ですと、①には給与が来るのかなぁと思います。
会社員の方とお話ししていると時々出てくるワード・・・「正規雇用」「固定給」「ベーシックインカム」「福利厚生」「社会保険」「厚生年金」・・・私の憧れる言葉というか、なんともうらやましい響きです。叶わぬ夢。(笑)

余談ですがこちらの記事によると、日本の全労働者における正社員比率は6割くらいとのことで。自営業って結構マイノリティなんですね。
会社員ばかりの環境で過ごしている人にとっては、なんとなく自営って未知でハードだと思われてるのかもしれません。

総務省統計局の労働力調査→(2023年11月)
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/gaiyou.pdf

収入源をたくさん増やすと安心感が増す上に相乗効果が生まれる

①貯金が増えた
収入源がたくさんあると気が付かない間に口座の残高が少し増えていて嬉しくなります。そこで生まれた余剰分で貯蓄や投資をし、資産を少しずつ増やそうとしているところです。

②こっちがダメならこっちで
万が一、何かの問題で演奏ができなくなった時にも、稼ぐための別の選択肢があることは自分の人生にとって一つの保険になります。

③捨てる神あれば拾う神あり
これは職業柄ですかね。緊張する本番に際して、自分自身へのプレッシャーからの回避するための思考なのですが、

「できることはちゃんとやったから、この本番でもしコケても(クライアントに気に入ってもらえなくても)自分のレベルに見合わなかったと諦めて自分を信じて落ち着いて演奏しよう。
自分のことを必要としてくれる人や場所があるし仕事もあるから大丈夫、それに私が下手だから・失敗したからって、私の家族や友達は私のことを嫌いにはならない」

と最近思えるようになりました。今だってもちろん練習や準備はできる限りを尽くして本番もがんばりますが、若い時って一事が万事なんですよね。
一度の本番の出来で、”もうサックス辞める”、とか”私の人生詰んだ”って思っていましたw
それから最近は仕事なくてやばい・・・・みたいな落ち込み鬱はなくなりました。
複数の収入源と貯金は、私にとっては精神安定剤みたいなもののようです。


変なプライドに縛られない。今は大副業時代

少し前までは変なプライドに縛られていたような気がします。
もしも私が演奏での稼ぎだけに固執していたらたぶん今はもっと厳しい生活になっていたでしょう。もしかしたら辞めていたかもしれません。

「え?あの人、楽器じゃ食べていけないからバイトしてるらしいよ」とか、「東京ではやっていけなかったから地元に戻ってきたらしいよ」なんて言葉が聞こえてくるし、そう思われるんじゃないかと恐れたこともあります。
周りを見ると、女性だとさっさと結婚して安定した旦那さんのもと、出来る範囲で仕事してる人、思い切って辞めちゃった人・・・うらやましいなぁ~って思ったこともあるし、なんで人生こんなハードモードなの・・・と自己憐憫にかかったこともあります。

話は変わりますが、例えば、「兼業農家」「兼業住職」をしている学校の先生っていらっしゃいましたよね。これは国も昔から認めている働き方ですし、ほとんどの人が違和感なく受け入れられます。

教師の農業vsミュージシャンのバイト
頑張って働いてることに違いはないはずなのに、なんだか聞こえが悪いというか、世間の見る目が全然違う感じしますよね。これが世間体ってやつか。

世間様は横において、どうして自分の心は音楽家のバイトや兼業・副業に対してネガティブなんだろうと考えると、退路を断って極めた人だけが超一流である(一流は本業だけで食えてる)、自分の道だけでご飯食べられてることがプロの証、みたいな考えがあったからだと思います。確かに20代のころはこれを目標にして踏ん張っていました。

変なプライドが変わっていったきっかけはコロナ禍ですね。
暇だった音楽家はその時間を使って、新しいことにチャレンジしている人が多かったです。あっと驚く巨匠も、まだ学校出たてフリーになり立ての若者もです。ウーバーや動画編集・配信に、起業してまったく別ジャンルに手を出す人もいました。なんでもやってみよう!の気持ちで、そうやって何かをすることで奮起し励まし合っていました。
そのころ同時にお金の勉強をしたので、眠らせていた証券口座を使って少額を運用し始めました。
初めて配当をもらった時に「もし配当がベーシックインカム的に毎月入ったら、生活のために稼がなくていいし、ギャラを気にせずにやりたい仕事を受けられるし、需要はないけど自分がやりたいマニアックな音楽やチャレンジができる・・・」と思ったのです。

と、コロナ禍のおかげで凝り固まった価値観が解けましたし、時代は副業。
副業やってると言うと、巷ではちょっとカッコよく感じるのでは?という雰囲気になってきました。(会社員の方が副業してるって聞くと、なんとなく儲かってそうとか、めっちゃ節税対策してそうって思っちゃいます。w)


サックスを吹くしか能がなかった自分ですが、演奏だけじゃなくレッスンや雑誌の連載などをする機会をいただいてどんどんとスキルが派生していくのはとても楽しいです。やりたいことや想いがどんどんと湧いてきます。そして、自分が納得できて幸せなら、合法内でどんなお仕事したっていいですよね。

最後に

副業についてはまたいつかお話しできればと思います。
また、もしも今ある全ての仕事を失ったとしても、今の日本は働き手が足りないらしいので、選びすぎなければどうにかなるのかなぁとも思っています。
好きなこと・やりたいことでしっかり稼げるに越したことはないですが、今見えてるもの以外にも好きややりがいは潜んでいる気がします。
それに意外なところで点と点が繋がったりもして・・・

最後はかなり精神論になってしまいましたが、私の収入源に関するお話し①でした。まさか3時間もかかるとは・・・

次回は、①~⑦を深堀していきます。のんびりとお付き合いくださいませ。


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