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【第1回】企業の成長可能性に関する説明資料を読もう ~株式会社ツクルバ~

こんにちは。株式会社ホロックスの鷲尾です。

最近自身の勉強のために、いろいろな企業の成長可能性に関する説明資料を読んでいるのですが、やっと自分なりの意見や感想を持てるようになってきたので、それに対する皆さんの意見やフィードバックを頂きたく、この度noteにまとめることにしました。

まだまだ未熟なので読むに堪えない内容かもしれませんが、どうかご容赦下さい。

今回読み解くのは、株式会社ツクルバの成長可能性に関する説明資料

今回は株式会社ツクルバを、成長可能性に関する説明資料から読み解いていきたいと思います。

株式会社ツクルバとは、ITを活用したリノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」を展開する会社で、2019年7月に東証マザーズに上場を果たしています。

「cowcamo(カウカモ)」とは、数ある中古・リノベーション住宅の中から理想の「一点もの」との出会いを提供し、あなたらしい暮らしを実現させるためのサービスで、不動産に関するライフイベント全体をシームレスにカバーしてサポートする点を特徴としています。

ツクルバは「cowcamo(カウカモ)」公開より急成長を遂げる

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画像出展:株式会社ツクルバ 成長可能性に関する説明資料

ツクルバは「cowcamo(カウカモ)」の展開以前より、コーワーキングスペース事業、空間デザインプロデュース事業などを手掛けていました。

しかし、2015年の「cowcamo(カウカモ)」の展開より急成長を遂げており、2019年には累計流通総額200億円を達成、東証マザーズへIPOを果たしています。

ツクルバを急成長させた「cowcamo(カウカモ)」とは?

コメント 2019-12-23 171929

画像出展:株式会社ツクルバ 成長可能性に関する説明資料

「cowcamo(カウカモ)」は数ある中古・リノベーション住宅を顧客に提供する、B2B2Cのプラットフォームです。

2025年には『築古』が市場の半数を占め、リノベーション住宅があたりまえの選択肢になることから、新築にこだわらない都市型ライフスタイル生活者をメインターゲットとしています。

2B、2Cの双方にキャッシュポイントを築いており、また物件データと顧客データをマッチングさせることで一貫した顧客体験を創出し、高いエンゲージメントを誇っています。

市場内で独自のポジションを獲得することで成長を続けており、平均MAUが4万人、2019年7月時点での9か月間のGMVが約130億円となっています。

またGOOD DESIGN AWARD 2016など複数の賞を受賞しており、多方面から高い評価を得ています。

急成長を遂げた「cowcamo(カウカモ)」の強みとは?

「cowcamo(カウカモ)」の強みとしてまず、統合されたバリューチェーンによって作られた一貫した世界感による、シームレスで一貫性のある顧客体験があげられます。

シームレスで一貫性のある顧客体験を実現することは、デジタルマーケティングにおいて、顧客エンゲージメントを高めるためには非常に重要とされています。

これを実現するためにツクルバでは、空間デザイナーからエンジニアまで、多種多様な職種を抱えています。

また「cowcamo(カウカモ)」ではエンドユーザーと関わりを密にすることで顧客に対するナレッジを深め、更なる体験値の向上へと取り組んでいます。

従来型の住宅流通産業においてはサプライヤーモデルが主でエンドユーザーとの関わりが薄かったことを鑑みると、これはかなりの優位性といえるでしょう。

ツクルバが目指している「cowcamo(カウカモ)」の今後

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画像出展:株式会社ツクルバ 成長可能性に関する説明資料

ツクルバは現在も大きく成長している中古住宅流通市場において、リノベーション時代の住宅流通プラットフォームとして独自のポジションを確立し、長期的には「cowcamo(カウカモ)」による独自の市場を確立することを狙っています。

中古・リノベーション住宅の購入のプロセスやバリューチェーンを、テクノロジーをもって統合するとともに、エンドユーザーと密接に関わることで更なるナレッジを獲得し、徹底的なユーザー視点で住宅購入の体験を革新していきます。

上記した取り組みをもってユーザー数を拡大することで収益機会を最大化し、「cowcamo(カウカモ)」による市場創出を目指していくようです。

「cowcamo(カウカモ)」によって創出される市場の軸は、『価格形成』と『買い替え頻度向上』の2点です。

『価格形成』においては、リノベーション物件の流通データを蓄積することで再販時の適正価格を実現を目指しています。

『買い替え頻度向上』においては、流通中間コストの削減によって、今まで一点ものとされてきた持ち家が、ライフスタイルの変化に応じて買い替えできるような状況の実現を目指しています。

まとめ

株式会社ツクルバは、市場で独特な強みを持って独自のポジショニングで急成長した「cowcamo(カウカモ)」によって支えられています。

「cowcamo(カウカモ)」は統合されたバリューチェーンによって生み出される、一貫性のあるシームレスな顧客体験によってユーザー数を爆発的に増やすとともに、エンドユーザーと深くかかわることで顧客に対するナレッジを蓄積しています。

これら強みを最大限生かしつつ、さらにバリューチェーンや中古・リノベーション住宅の購入のプロセスを統合し、顧客の体験値の最大化を図っていくとともに、中古・リノベーション物件に関する様々なデータを蓄積することで、『新しい持ち家に対する価値観』を産み出し、市場創出を狙っていくようです。

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