第13話:思想としての経営学の大切さ

みなさま、どうもお疲れさまです!
今回からは経営学についてお話いたします。

前回のおさらい

前回までは、経済学についてお話してきました。とりわけ、大学でもあまり学ばれることのないマルクス経済学の理論から、マーケティング論を学ぶに必要な商品分析や価値論、社会構造について紹介してきました。


経営学を学ぶときの注意点

一般的に大学やビジネススクールで教わる経営学というのには色んな種類の方法論をとって教わっていきます。その方法論のほとんどは、定量的な分析、行動的分析、機能的分析にわけられます。

定量的な分析は、基本的な経営管理法と同じく効率的に生産をするためにどのような資本投下をしたらよいのかや、生産管理をしていけばよいのかを研究していくものです。
また、行動的分析は、企業をめぐる経済的・社会的環境と企業の経営行動との関係を考察し分析したものを言います。具体的には、企業の経営環境とは何か、経営環境の変化に適応する経営戦略とはどのようなものか、経営戦略と経営組織形態はどのような関係にあるのか、経営環境を変化させるような企業の革新性・創造性とはどのようなものか、社会的存在である企業はどのような経営行動をとるべきかなどを研究しているものです。
最後に、機能的分析ですが、企業の組織の人々の役割を機能的に理解して分析する方法です。例えば、組織の中の管理職はどのような機能を持っているのかを分析しているようなものです。

ケーススタディーの危うさ

また、事例研究、いわゆるケーススタディーも方法論として使われることが多いです。特にビジネスの現場ではこのケーススタディーを重要視することが多いように思われます。特に成功事例ばかり見ているような気がします。ケーススタディーは知ることは悪いことではないのですが、その本質を突き詰めることを避ける傾向にあるため、不可逆的であることが問題点だと思います。いつも同じ方法で成功するかと言えば、諸条件が違うことで全く違う結末に陥ることになります。

そこで、経営学を学ぶに置いて最も重要なことは「断片的にマネジメントを捉えるのではなく、マネジメントとして“われわれ独自”の発想を統合的に捉える」ことに重きをおくべきだと考えています。

歴史的な背景を知りつつマネジメントを学ぶ

「断片的にマネジメントを捉えるのではなく、マネジメントとして“われわれ独自”の発想を統合的に捉える」ために大切になってくることは、先程ご紹介してきた方法論ではなく、「マネジメント思想(Management Thought)」を研究することが大切になってきます。

マネジメント思想の進化を研究することで以下の点を得ることができます。

・考え方の起源を得る。
・研究方法の起源を得る。
・考え方と研究方法の発展を突き止めることが出来る。
・文化的環境の視点からマネジメント思想を捉える。
・概念的枠組みを持つことが出来る。

これらは、定量的な分析や、行動的な分析、機能的な分析、ケーススタディーでは得ることは困難なもので、さらにはこれらを研究することでより本質を突き詰めることができて、何にでも応用が可能になると考えています。

まとめ

マネジメント思想を学ぶことで、論理的で筋の通った“今”に対応した経営学の見方をすることができ、学ぶことでそれらを実践で活用することが出来ると思っています。

特に起源を知るということについては、先日ご紹介したマルクスも唯物論的に経済学の歴史を紐解くことで、次に来る社会を予言したということでもおわかりのように、未来も見えるようになるのではないかと考えています。単純に歴史を知って昔の人たちすごいなーとか年号を覚えるということをしたいわけではないのを理解していただければと思います。

次回からは、
・原始時代
・中世からイギリスの産業革命
・マネジメントの始まり
・テイラーシステム(科学的管理法)
・テイラー以降のマネジメント
についてお話していきます。

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